【誤飲の緊急措置】タバコ、ボタン電池、ジェルボール洗剤! 赤ちゃんが飲み込むとヤバいものリスト

 専門家監修
公開日:2019/09/26
更新日:2019/09/28
【誤飲の緊急措置】タバコ、ボタン電池、ジェルボール洗剤! 赤ちゃんが飲み込むとヤバいものリスト
監修
山中龍宏先生
緑園こどもクリニック 院長

安全対策をしているつもりでも、ママやパパの思わぬところで起こる赤ちゃんの誤飲。ボタンや洗剤などの日用品をもし口にしてしまったり、飲み込んでしまった場合はどうする? 予防策とあわせてドクターに教えていただきました。

誤飲はほぼすべての赤ちゃんが経験。「誤飲はするもの」を前提に対策を

生後6ヶ月~1才2、3ヶ月ごろまでの赤ちゃんは、ほぼ100%誤飲します。好奇心旺盛なこの時期、手にしたものはなんでも、口に入れて確認しようとするからです。

特に8ヶ月~10ヶ月は要注意の月齢。直径40㎜以下のものは、どんなものでも飲み込む可能性があります。部屋を片づけるときは赤ちゃんの目線になって、低い場所にあるものにも注意しましょう。

もし誤飲しちゃったら……症状別行動マニュアル

●症状:飲み込んでいない。口の中のものを取り出したあとケロッとしている
⇒家で様子を見る。とくに何もする必要はないが、念のため48時間は様子に注意する。

●症状:飲み込んでしまった
【小さな固形物】ボタン、硬貨、ビーズ
【石けん類】石けん、台所用洗剤、ジェルボール洗剤、シャンプー、リンス
【化粧品】化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅
【その他】蚊取り線香(渦巻状のもの)、紙類、酒類

⇒なるべく吐かせる。様子がおかしかったり大量に飲んだりした場合は病院へ。

●症状:飲み込んでしまった
【毒性の強いもの(なるべく吐かせる)】医薬品、タバコ、タバコの吸い殻の入った水溶液、ホウ酸だんご、香水、防虫剤
【揮発性の高いもの(吐かせない)】マニキュア、除光液、灯油、ガソリン
【強酸性、強アルカリ性のもの(吐かせない)】漂白剤、排水パイプ剤、カビ取り剤、トイレ、風呂用洗剤
【とがったもの、電流の流れるもの(吐かせない)】ボダン電池、画びょう、針、くぎ、ガラス

⇒大至急病院へ。揮発性の高いもの、石油製品、強酸性、強アルカリ性、とがったものなどは吐かせるとかえって危険です。

受診しても気づかないことが! ボタン電池の取り扱いは細心の注意を!

最近のボタン電池は昔にくらべて薄く、サイズが大きいため、飲み込むと食道にペタリとはりつくことがあります。すると、とどまった場所で電気が流れ、粘膜がただれてしまいます。

ボタン電池を魚肉ソーセージではさんだ実験では……

10分後
↓↓↓

30分後
↓↓↓

1時間後

飲み込むとせきが出ますが、もしボタン電池を飲み込んだことに親が気づかなければ、受診してもエックス線を撮ることはなく、かぜと診断されて大事になることも。おもちゃやリモコンなどの電池を取り替えるときは、うっかり置き忘れたりしないように注意をしましょう。

赤ちゃんの誤飲を防ぐ! 予防のポイント5

●薬品類、洗剤類、化粧品類は高い場所、赤ちゃんが開けられない扉のある棚などにしまう
●「出したらしまう」を習慣にする
●きょうだいのおもちゃや小物に注意する
●空き缶を灰皿代わりにしない。タバコは部屋で吸わない。禁煙する。
●電子機器のリモコン、電池で動くおもちゃのフタなどはビニールテープで留めて開かないようにする。

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赤ちゃんの誤飲で多いのは、ほかに新聞や絵本、シールなども。扉を開けたり、ソファをよじのぼったり、昨日まではできなかったことが、いつの間にかできるようになるのが赤ちゃん。誤飲対策は先を見越して万全にしておくことが大切ですね。

イラスト/椙浦由宇、福井典子 文/荒木晶子 撮影/近藤 誠

※この記事は『Baby-mo2014夏秋号』より加筆・再編集したものです。

監修
山中龍宏先生
緑園こどもクリニック 院長
産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム長。長年、子どもの事故防止に取り組んでいる第一人者。著書に『子どもの誤飲・事故を防ぐ本』(三省堂)など。

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