伝統の産後マッサージで20キロ減!?【日本人ママ体験★シンガポールのお産&育児】

コラム
公開日:2019/09/30
伝統の産後マッサージで20キロ減!?【日本人ママ体験★シンガポールのお産&育児】

国際結婚や転勤、移住など、さまざまな理由で増えている「海外出産」。日本とどのように違うのか、病院はどんな感じか……気になることはたくさん! そこで実際に海外出産を経験したママに、リアルなお産&育児事情を聞いてみました。前回の韓国編に続き、今回はシンガポール編をお届けします! 

お話をうかがったのは……

ホールドマン亜美さん 
シンガポールに単身赴任中のアメリカ人のパパ、長女(3歳)、生まれたばかりの長男(0歳5ヶ月)の4人家族。家族そろって妊娠後期を過ごし、出産したいと考えて海外出産を決意。産休を利用して出産前~産後まで、およそ半年間シンガポールに滞在。

【妊婦編】日本では考えられない! 産院・医師をそれぞれ別に選ぶところからスタート

シンガポールに到着して、亜美さんが初めに取りかかったのは産院選び&医師選び。日本では産院を決めたら、そこに所属する医師に診察してもらうのが一般的。しかしシンガポールでは多くの医師が病院に所属していないため、産院と医師をそれぞれ選ぶことになります。そして出産の際は、担当医師に産院まで来てもらい出産するという流れ。英語が堪能な亜美さんは、言語の問題はクリアしているため、日本語が通じるかどうかよりも産院の設備や対応を見て決めることに。

 まずは産院選び。お土産付きの産院ツアーや、VIPルームのパーティープランも! 

「産院を選ぶにあたり、各病院が行っている“産院ツアー”というものに行きました。内容はだいたいどこも同じで、分娩室と産後に宿泊する部屋を見せてもらい、料金や追加サービス、必要な手続きなどの説明を受ける……といった感じです。最後にはお土産をもらえたり、軽食が付いてきたりするのが嬉しかったですね」(亜美さん)

「ちょっと面白いと思ったのが入院プラン。私は普通の個室にしましたが、病院によってはVIPルームで出産祝いのパーティーができて、プライベートシェフが付くプランも(笑)。産院に関しては、シンガポールの病院はだいたいどこも2泊3日で退院になるので、短い入院生活の間、体調に応じて赤ちゃんを預けられるところを選びました。医師は、同じ病院の敷地内にオフィスを構えている女性医師を病院側に紹介してもらいました」

なんでも揃う! アジアで最大規模のベビーグッズ展覧会

「出産前に必要なものを揃えるため、家族でMummy's Marketというベビーグッズの展覧会へ。この展覧会、ベビーグッズだけでなく産後のマッサージや、産後の体の回復や赤ちゃんのケアをしてくれる産褥アマさんのサービスも予約できて、赤ちゃんに関するものは何でもあるんです! 私は事前に決めていた「Doona」のベビーカーと新生児用の水着セット、搾乳用ブラ、格安で売っていたスリーパー、長女が欲しがっていたクレヨンなどを購入して、産前&産後のマッサージも予約。買い物好きの私は楽しかったけれど、主人と長女は人混みに酔ってしまい、早々に隣のショッピングモールに逃げ込んでいました(笑)」

【出産編】なんと胎盤をプラセンタカプセルに! 

いよいよ出産当日! 亜美さんは初産が2週間遅れで大変だったこともあり、今回は予定日に合わせて計画無痛分娩をすることに。当日はご主人立ち合いのもと、3,390gの元気な男の子を出産しました。

移動がなくてありがたい~。陣痛・分娩・産後までひとつの部屋で過ごせるLDR室

「LDR室は分娩台のほかに医療器具が揃っていて、お手洗いも完備。さらにテレビ、扇風機、立ち会う家族のためのリクライニングチェアもあり、主人がずっと付き添ってくれました。無痛分娩だったのでいきむのが難しかったけれど、徐々に自分のペースを掴み、そこからは順調。5~6回目のいきみで頭が出てきて、最後のいきみで元気な泣き声とともに赤ちゃんが出てきました。すぐにベッドでカンガルーケアしたのですが、そのまま眠ってしまう我が子に夫婦そろってメロメロ状態(笑)」

かなり貴重な体験 自分の胎盤でプラセンタカプセルを作成

「長女を出産するとき、ニューヨークでドゥーラ(※)をしている友達から『胎盤をプラセンタに加工して飲むといい』と聞き、興味はあったのですが日本だと難しいようで諦めたんです。でもシンガポールでは多くの人が産後、プラセンタを持ち帰ったり、カプセルに加工しているようだったので試してみました。プラセンタを飲むと産後の回復が早いとか美容にいいとかで、今回は悪露の引きが早かったです!」
※妊娠中から出産、産後までママをサポートしてくれる産前産後ケアの専門家のこと

産後のごはんは、母乳にいいとされるアジア系の産褥食♪ 

「食事はアジア料理、洋食、栄養食の3種類から選べて、私は栄養食を選択。メニューは鶏肉のしょうが&ネギ炒め、青菜とピーナツの煮込み、ジャスミンライス、スープ、デザート。独特の風味はあるけれど、どれもおいしい!」

「こちらは出産当日の朝食で、食パン2枚といちごジャム、ハラルの植物性バター、温かいミロ。さまざまな宗教の方がいるからか、ハラルフードが充実しています。あと、シンガポールではミロが人気らしく、どこに行ってもミロを見かけました(笑)」

【産後&育児編】住み込みヘルパー&Jamuマッサージのおかげでスピード回復! 

出産後、自宅に戻ってからは、住み込みヘルパーさんが大活躍! 赤ちゃんのお世話と、産後の体のケアに集中できる環境が整っていた亜美さん。産後間もないママにとって、これはうらやましすぎる! 

伝統的な「Jamuマッサージ」はかなり痛い……けど効果てきめん! 

「産後に全10回のJamuマッサージを受けました。朝にマッサージをして薬を塗り、お腹にコルセットのようなものを巻き、数時間過ごすのですが、1回目でお腹がかなりへこんでビックリ! 10回終わる頃には、妊娠前とほとんど変わらない体型に戻りました。体重に関しては、妊娠中20キロ増えたのが今では元通りです悪露も引いたし、母乳が詰まっていたのもスッキリ流してもらえて助かりました。ただ、マッサージがとにかく痛い! マッサージ=リラックスタイムを想像していた私にとって、苦行の時間でした(苦笑)」

頼んで正解! 家事や育児をサポート「住み込みヘルパーさん」

「シンガポールでは月7万円程度で住み込みのヘルパーさんを頼めて、家事や子育ての補助をしてくれます。出産前から来てもらっていたのですが、長女の面倒を見てくれたり、食事を作ってくれたり……それも毎食おいしくて、本当に頭が下がりました。我が家はそれに加え、パパも育休をとって家にいてくれたので、育児も家事も負担が少なくてありがたかったです」

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シンガポールでの出産について、妊娠中から「どこで産むにしても不安と期待はつきものだと思う。海外だからという不安はとくになく『やってみるか!』という感じです」と話していた亜美さん。「一人目も里帰り出産せず、主人と一緒に大変な時期を乗り切ったことで絆が深まったと思うんです。今回も、主人と子どもたちと一緒に、面白がりながら乗り越えたい」という前向きな言葉も。

実際、産後のお話をうかがうと、異文化の中での出産を楽しんでいる様子が伝わってきました。出産に限らず「やってみるか!」のポジティブな気持ち、いつも持っていたいですね♪ 

取材・文/遠藤まゆみ

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