かつての恋を思い出す!? 若者の恋と夢にときめく劇団四季『パリのアメリカ人』

編集部ニュース
公開日:2019/07/19
更新日:2019/07/22
かつての恋を思い出す!? 若者の恋と夢にときめく劇団四季『パリのアメリカ人』

トニー賞で四冠を獲得したミュージカル『パリのアメリカ人』に魅了される人が続出中! 日本では今月1月、渋谷にて劇団四季により初演され、現在は横浜で公演中です。続いて9月~2020年1月は名古屋、また2月からは京都での公演も決定。若者たちの人間ドラマ、息をのむようなダンスと音楽の美しさに、しばし身をゆだねてみませんか? MillyスタッフのA子が、作品の魅力をレポートします。(トップ画像撮影:下坂敦俊)

パパとのデートやママのおひとり様時間にミュージカルはいかが?

こんにちは。Milly編集スタッフのA子です。

突然ですが、私が初めての子どもを妊娠していた頃のこと。会社の先輩から「Aちゃん!今のうちに、大人向けの映画や舞台にたくさん出かけるといいよ。あとカウンターで食べるお寿司屋さんにもね(笑)」というアドバイスをもらいました。そのときはピンと来なかったのですが、子どもが生まれてから納得。大人向けの映画・演劇などに赤ちゃんを連れて行くのは、たしかに難しい。そんなこと、出産前の自分は想像すらできませんでした。

その後、かれこれ何年もの間、映画や演劇を通じて心を揺さぶられるような体験から遠ざかっていた気がします。子どもが生まれると、大人だけで何かを楽しむ時間ほど贅沢なものはありません。そういう意味で、これからママになる妊婦さんや、久しぶりに時間ができたけど何しよう!というママにおすすめしたいのがミュージカル「パリのアメリカ人」。パリの若者たちが繰り広げる恋や夢を描くステージは、日常からちょっと離れた世界へと、心を運んでいってくれます。

撮影:下坂敦俊

3歳以上なら鑑賞OK!提携施設での託児サービスも

とはいえ「やっぱり子どもと一緒に楽しみたい」というママもいることでしょう。子どもが3歳以上なら、1人分のチケットが必要にはなりますが、一緒に鑑賞することもできます。ダンスや音楽が好きな子なら、親子で楽しむのもおすすめです。もっと小さい子や、大人っぽいストーリーだと子どもが楽しめないかも……という場合は、劇団四季の託児サービスが便利! 

横浜公演の会場・KAAT 神奈川芸術劇場へ!

今回A子がおじゃましたKAAT 神奈川芸術劇場は、関内や石川町、日本大通り、元町・中華街各駅から徒歩圏内という便利な立地にあります。劇団四季の専用劇場ではありませんが、ピカピカでとっても立派な建物。

自然光がたっぷり注ぎ込む明るい館内。開放感のある吹き抜けが印象的です。すでにこの時点で非日常感がスタート。どんなドラマが待ち受けているのか、少しずつ気持ちが高まっていきます♫

いざ劇場へ!中は撮影できませんでしたが、赤が基調になっていて豪華な雰囲気です。広すぎず、客席の傾斜がしっかりしているため、2階席でもステージがしっかり見えて臨場感があるとのこと。私は1階の中央より前方の席でしたが、後ろのほうだとステージ全体が一望でき、また違った楽しみ方ができそうな気がします。

『パリのアメリカ人』のあらすじは……

1951年に公開され、アカデミー賞を受賞した映画『巴里のアメリカ人』から想を得て、クリストファー・ウィールドン氏の演出・振り付けによってミュージカル作品として生まれ変わった『パリのアメリカ人』。日本でも2019年から劇団四季によって公演がスタート。多くのファンを魅了しています。

物語の舞台は第二次世界大戦直後のパリ。アメリカの軍人だったジェリーは、画家としての新たな人生を夢見ていました。

ある日ジェリーは、戦後の混乱が収まりきらないパリの街でバレリーナのパリジェンヌ・リズを見かけて、ひと目惚れ。そのままパリに残り、芸術家としての道を歩むことを決意します。

撮影:下坂敦俊

ジェリーは、作曲家を目指すアダム、ショーマンを夢見るアンリと出会い、意気投合。アダムはスケッチをしたいというジェリーをバレエスタジオにつれていきます。そこで出会ったのがアメリカ人大富豪の娘マイロ・ダヴェンポート。芸術に投資したいと考えていた彼女は、ジェリーの絵を見てその才能に惚れ込みます。また、この日行われていたバレエスタジオのオーディションに駆け込んできたのは、なんとジェリーがひと目惚れしたリズ。彼女のダンスはその場にいた全員を魅了し、アダムも彼女に恋してしまいます。しかし、彼らの友人アンリが愛する女性も実はリズだったのです。

1人の女性を同時に愛してしまった3人の男たち。ナチス占領下のパリでアンリの一家に匿われた過去を持つリズは、アンリへの恩義と、自由な世界へと自分を連れ出してくれるジェリーに強く惹かれる気持ちの間で、激しく揺れ動いていました。

戦争という暗い時代から新しい時代へと激動するパリの街で芸術を志し、夢をつかもうとする若者たちの恋と友情の行方は......?

撮影:荒井 健

『パリのアメリカ人』の見どころは?

ここからは、編集A子が実際に観て感じた『パリのアメリカ人』の注目ポイントをご紹介します。

舞台美術がすごい!プロジェクションマッピングも圧巻

まず、第二次世界大戦後のパリを描く冒頭部分から度肝を抜かれました。ナチスの旗が、一瞬のうちに「自由・平等・博愛」を示すフランス国旗に変わり、ステージを覆います。この演出1つで、暗黒の戦争時代から新しい時代へと移り変わっていくパリの空気を感じ取ることができました。
その後も、舞台セットがテンポよく次々と転換していきます。リズが踊るステージを眺めていたはずが、次の瞬間、私たちもキャスト側から客席を見ていたり、まるで魔法のようにくるくると場面が変わります。しかも、キャストが歌い踊りながら椅子を運び、セットを変えていく……つまりセット転換も作品の一部!

プロジェクションマッピングを使った構成も印象的。主人公ジェリーが描いたリズのスケッチが映し出され、生き生きと踊りだす演出には、とてもワクワクしました。

撮影:下坂敦俊

それぞれのピュアな恋に心打たれる

実は映画『巴里のアメリカ人』を観たことがなく、まったく前知識がなかった私。正直なことをいいますと、あらすじを読んだ時点では「なぬ?四角関係、いや五角関係とな?若い男女の浮ついた恋物語か!?」などという、あらぬ先入観(=偏見ともいう)を持っていました。そもそも、3人もの男子全員が恋に落ちるなんて、リズってばモテすぎ!とよくわからない嫉妬心まで抱いたりして(笑)

でもねぇ。違うんですよ。リズは女であることを売りにするような浮ついた女の子ではありません。同性の目から見ても、真摯で真面目で、思いやりにあふれたステキ女子。アンリ一家への恩義を強く感じながら、「これは本当に恋なのかしら?」と悩み揺れ動く姿は、どこか影があって放っておけない雰囲気。そこがまた男心を引きつける(←これは私の勝手な想像)のでありましょう。

パリの街でリズにひと目惚れし、ストレートすぎるほどの愛情表現でアタックし続けるジェリー。第2次世界大戦中からリズを思い続けているアンリ。そして、バレエの主役を務めることになったリズのために思いを込めて作曲をしたアダム。3人3様の恋の形はどれも純粋すぎて、見ていて胸が苦しくなってしまうほど。「うちのパパもこんなふうに一途に想ってくれたときがあったわ……」なんて、恋人同士だったあの頃を思い出してしまうママもいるかもしれません。

そして個人的に心奪われたのが、大富豪の令嬢マイロ。ジェリーの才能に惚れ込んだはずが、いつの間にか彼のことを好きになってしまいます。ジェリーの心が自分にないとわかり、彼が去ったときの歌声は悲しく切なくて、思わず涙がこぼれるほど。でも、その後の行動すべてが思いやりにあふれていて、かっこいいんです。女はかくあるべし!見習うべき点がたくさんありました。

撮影:下坂敦俊

音楽と歌、そして何よりダンスがすごい

撮影:荒井 健

一流のミュージカルとしては当然なのかもしれませんが、「パリのアメリカ人」は音楽とダンスのレベルが相当高い作品だといえます(トニー賞四冠のうちの1つは振付賞)。

特に主役2人が踊った2つのシーンが印象的でした。会ったばかりのジェリーに「毎日ここで会おう」と口説かれ、とまどいながら伏し目がちに踊るリズが、じょじょに開放的になっていく様子。そして、プリマとしてステージに立ったリズが、ジェリーのことを思い浮かべながら踊る(空想の中では2人で踊っている)姿は、情熱的かつ自由で、生きる喜びに満ちています。ああ恋って素晴らしい! セリフと同じくらい、いやもしかしたらセリフよりも雄弁に登場人物たちの心情を表現するダンスに、すっかり心を奪われてしまいました。

観客が総立ち!カーテンコールが鳴りやまない

夢と希望を抱き、苦しい恋に悩む若者たちの姿に涙し、笑い、感動した2時間半。最後にさらに感激したのがキャストによるカーテンコールでした。素晴らしいステージを見せてくれたことへの感謝、客席とキャストとの一体感、キャストの皆さんのまぶしい笑顔、すべてが感動的で幸せなひとときでした。
そうそう、私がおじゃました日、客席を占めていたのはほとんどが高校生だったのですが、休憩時間や帰り際に、「泣いた~」「よかったね~」「バレエうますぎ!」などと、感動を言葉にしていたのが心に残りました。それぞれが、満足げな笑顔。子どもが高校生になったら、今度はおひとり様ではなく、一緒に観てみたいものです。

場内のショップではオリジナルグッズやプログラムが販売されています。お土産に、デコレーションされた缶入りのラムネを購入

劇団四季 ミュージカル『パリのアメリカ人』公演概要

2019年7月現在、決定している公演は以下の通りです。

横浜公演

◆公演期間:上演中~8月11日(日・祝)千秋楽
 ※千秋楽公演分まで発売中
◆会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>(神奈川県横浜市中区山下町281)
・みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口より 徒歩5分
・みなとみらい線「元町・中華街駅」1番出口より 徒歩8分
・横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」1番出口より 徒歩14分
・JR根岸線「関内駅」南口または「石川町駅」北口より 徒歩14分
◆料金(税込):S席 11,880円/A席 8,640円/サイドA席 8,640円/B席 6,480円/サイドB席 6,480円/C席 3,240円/サイドC席 3,240円/サイドイス付立見席 3,240円

名古屋公演

◆公演期間:9月1日(日)~ 2020年1月5日(日)千秋楽 
※期間限定公演・千秋楽公演分まで発売中
◆会場:名古屋四季劇場(名古屋市中村区名駅南2-11-11)
◆料金(税込):S席 11,880円/A席 8,640円/B席 6,480円/C席 3,240円

京都公演

◆公演期間:2020年2月 開幕予定
◆会場:京都劇場(京都市下京区烏丸通塩小路下ル 京都駅ビル内)

【予約方法】

◆ネット予約:SHIKI ON-LINE TICKET http://489444.com(24時間受付)
◆電話予約:劇団四季予約センター  0120-489444(午前10時~午後6時)他

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