
畑野ひろ子さん 日々努力を重ねる夫の姿に励まされた産後。スタジアムへ行き、人と会うことで、心にもゆとりができた ~MAMA’S LIFE Vol.13 第2回~
母となっても輝き続ける、Milly読者のあこがれの人の日常をクローズアップする連載「MAMA’S LIFE」。今回登場くださったのは、『JJ』『CLASSY』『VERY』と、17歳から今にいたるまで、つねに人気モデルとしてファッション誌のページを飾り続けている畑野ひろ子さん。ふたりの女の子のママとして、マタニティライフ&出産について振り返っていただいた前回に続き、今回は初めての育児についてインタビュー。不安を抱えながらの育児、畑野さんの力になったのは何だったのでしょうか。
実家への里帰りで感じた、10年以上ぶりの「あたたかな家族時間」
長女となるひとりめのお子さんを出産後、2ケ月ほど里帰りをした畑野さん。久しぶりの実家では、ご両親とともに穏やかな時間を過ごしました。
「モデルのお仕事を始めた17歳から、実家を離れてひとり暮らしをしていたこともあり、それまで表立って親孝行というものができずにいたんです。長女を出産してからの2カ月間、おじいちゃん・おばあちゃんになった父や母、赤ちゃんとゆっくりできたことは、私にとって大切な日々でした。育児でわからないことや心配なこともあったし、母にはいろいろな話をするだけでも安心できて、甘えさせてもらいました。本当に助けられましたね。主人も里帰りの間は私の実家で一緒に暮らしましたし、特別な毎日で楽しかったです」
ただ、その後自宅に帰ってきてからは、それまでとはまったく違った生活が始まります。
「実家から帰ってきてからは目まぐるしい毎日で大変でした(笑)。赤ちゃんのお世話はもちろんですが、そのころ主人は現役のプロサッカー選手だったので、とにかく毎日の食事がすごく大事だったんです。朝・昼・夕と、家でバランスのとれた食事をするのが基本なので、試合などでホテルに宿泊するとき以外は、3食作っていました。1回の食事もそれぞれ品数が7~8品と多く、初めての育児をしながら、時間を見つけては少しずつ下ごしらえ。赤ちゃんが寝ている間に野菜をゆでて、その間も赤ちゃんの様子が気になっては見に行き、またキッチンに戻って……といった具合に、私なりに調整しながら育児と家事をしていました。料理中に赤ちゃんが泣きだしてしまったりすると、もうどうしていいかわからないこともあったり。忙しすぎてちゃんと覚えていないのですが、そういったことを何とかやっていたんですよね(笑)」
うまく周囲に甘えられずにいたことも、ひとりで走り続けたことも、すべていい経験
実は、結婚するまでは料理が得意ではなかったという畑野さん。慣れない育児にアスリートの妻としての役目、さらに家事も……。きついと感じることも多かったはずですが、どう乗り切ったのでしょう。
「やっぱり子どもがすごくかわいかったのもありますし、主人はそのとき、チームをまとめたり、本当に頑張っている時期だったんです。サッカーという勝負の世界で生きている主人を見ていると、『私がここでへこたれるわけにはいかない!』って、そんな気持ちになりましたし、チームの中心として活躍していたのに、結婚してからダメになった、なんて言われたり思われたりしたら悔しいじゃないですか。母からは『手伝いに行こうか?』と声をかけてもらったりしたけれど、『大丈夫だよ』って、ひとりでふんばって。今でも言われますけど、甘えベタなところがあって、できるだけ人に負担をかけず、自分でしたいと思ってしまうタイプ。料理も何度も失敗したけれど、そこで頑張ったことはいい経験になったと今では思います」
少しの時間でも人と会い、話をすることがいい息抜きに
ご自身いわく「昔から負けず嫌い」な性格をプラスに生かし、いくつもの壁を乗り越えてきた産後まもないころ。毎日慌ただしくはあったけれど、育児では思いつめたり、気持ちが爆発しそうになったりすることはなかったそう。その理由をこう振り返ります。
「サッカー選手の奥さんって、ご主人やチームを応援しに、スタジアムまで出向くことが多いんです。選手の家族は同じエリアで観戦するので、そこで奥さん同士話をするし、長女のころは、同じ時期に出産した方がほかにおふたりいたんです。数日違い、1カ月弱違いくらいで、ほとんど変わらなかったので、すごく話が合ったし、共有することも多くて。のちに友人が出産したとき『日中話す人がいなくていやになっちゃう』と言っているのを聞いて、『私はそれがなかったから気持ちが落ち込んだりしなかったのかな』と思いました。スタジアムに行くたびに、選手のご家族や、チームスタッフの方から『赤ちゃん大きくなったね』『最近はどう?』と声をかけてもらうことでも気分転換ができたのだと思います」
畑野さんは、産後3ヶ月ごろからお子さんと一緒にスタジアムへ。試合には、ご主人のご両親も必ず応援にきていたそうです。
「私の両親も毎試合応援に来ていたのですが、主人の両親は静岡から毎試合いらしていて。なので、スタジアムに行くとおじいちゃんやおばあちゃんとも会えるんです。子どもを連れてスタジアムに行くのは大変な面もあるのですが、行けば必ず誰かがいてくれる安心感があって、そんな環境がありがたかったんですよね。試合に勝ったときの嬉しさや興奮はパワーにつながるし、いい意味で気を張ることもできる。人と会うのでそれなりに身なりをキレイにしておかなきゃ、という気持ちになったのもよかったのかもしれません(笑)。きっと多くのママたちも、初めての育児では、たくさんの苦労や心配もあると思います。いろいろな方から話を聞くと『本当にみんな大変なんだ、私も頑張ろう』という気持ちになります。環境もみんな違うので、必ずこれがいい! ということはないのですが、気持ちを広く、ゆとりを持つことで、育児などへの見方がかなり変わってくるとは思うんです。人との関わりのなかで話をして気がまぎれたり、ストレスを解消することもあるし、ママ友なら『母』という共通点で見えてくるものがあったり、心強かったりもしますよね。私もたくさんのお母さんと同じで、頑張りすぎず、楽しみながらママを頑張ろうって思っています!」
※第3回(2019年4月22日配信予定)に続きます。
撮影/瀬津貴裕(biswa.) ヘア&メイク/福川雅顕 取材・文/長澤幸代
畑野さん着用トップス、パンツ、イヤリング、靴 すべてTHIRD MAGAZINE
この連載について
17歳でモデルデビュー以来、数えきれないほどのファッションページを飾ってきた畑野ひろ子さん。2人の女の子のママとなった今も、モデルのほかに「フラワーライフスタイルプロデューサー」としての活動も精力的に行うなど、超多忙な日々を送っています。家族のこと、畑野さんご自身のこと、たっぷりとお話をおうかがいしました!
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