ちびっこ大興奮!日光・鬼怒川「SL大樹」に乗ってきた!【子連れおでかけ体験レポ】

コラム
公開日:2019/03/07
更新日:2019/03/09
ちびっこ大興奮!日光・鬼怒川「SL大樹」に乗ってきた!【子連れおでかけ体験レポ】

シュッシュッと蒸気を吐きながら進む迫力満点のSLはキッズたちの憧れの的。そんなSLが日光・鬼怒川でも走っているのをご存じですか?? 都内からのアクセスもよく、宿泊はもちろん日帰りでもOK! というわけで3歳の息子を連れて、さっそく乗りに行ってまいりました!(おでかけ&育児ライター 齋藤久美子)

「SL大樹」は下今市~鬼怒川温泉を1日3往復!

大きな車体と漆黒ボディがかっこいい!

「機関車に乗ってみたい」。ある日息子がつぶやきました。誰が教えたわけでもなく、いつの間にか電車が大好きになっていた息子。「そういえば東武線に乗ったときにSLのポスターを見たような……」と思い出し、調べてみるとこれは結構気軽に行けそう!(しかも大人は温泉旅行も楽しめそう♡)ということが判明。さっそくチケットを手配しました。

SL大樹ってなに?

東武鉄道が2017年夏、約50年ぶりに復活させた蒸気機関車。走る区間は下今市駅~鬼怒川温泉駅間の約12.4km、片道約35分。週末や休日を中心に午前中、昼、夕方と1日3往復しています。これにともない、SL大樹の起点となる下今市駅も全面リニューアル! SL展示館や機関庫、転車台広場があり、この辺りの見学も楽しめます。

「SL大樹」は都内から約2時間とアクセス良好!

SL大樹が走る下今市駅までは浅草駅から特急で約1時間40分。それなら日帰りでも行けるな~と迷いつつ……、やはりせっかくなので温泉に1泊しよう!ということになりました。
旅行当日は浅草発の特急スペーシアに乗り込み、鬼怒川温泉へ出発!!1日目は温泉宿に宿泊し、今回の旅の主役となるSL大樹は2日目に乗車することに。

ちなみに浅草発~鬼怒川温泉・東武日光方面行きの特急は、「リバティ」と「スペーシア」の2つがあります。

特急リバティ

2017年に、特急としては実に26年ぶりに仲間入りしたニューフェイス。無料のWi-Fiやコンセントが各座席にあるなど、車内環境がすばらしい! 通勤・通学にも愛されてます。

スペーシア

鬼怒川方面行きの特急といえばこれ。東京スカイツリーのライティングと同じ、水色の「粋(いき)」と紫の「雅(みやび)」、さらに昔からおなじみのサニーコーラルオレンジの3色が走ってます(現在はゴールドの「日光詣スペーシア」も1日数本走行中!)。通常の座席も広くて快適なのですが、子連れ旅行におすすめなのが、6号車についているコンパートメントシート(個室)。子供が多少騒いでも周りを気にせず列車の旅が楽しめるので、ママのストレスフリー度は半端ないです。しかも1室3090円(土日祝は3700円)とリーズナブル!

コンパートメントシートは座席も広々!

さらに新宿駅からも日光・鬼怒川方面へ行くJRの特急が走っているので、便利なアクセス方法を選択してみてくださいね♪

鬼怒川温泉駅の転車台ショーに大興奮!

鬼怒川温泉駅前の転車台

いよいよ「SL大樹」に乗車する日がやってきました。鬼怒川温泉駅に着くと、数年前に来たときにはなかった大きな転車台が駅前に新設! 息子も「てんちゃだい! てんちゃだい!」と叫びまくってます(機関車アニメで見ていた転車台をこの日初めて見た)。

SLが転車台に入線!

SL大樹が発車する約40分前。転車台の前で今か今かと待ち構えていた私たちの元に、シュッシュッと蒸気を吐きながら、ゆっくりと機関車が登場。

「ついにきたー!!!」。この日はあいにくの雨にもかかわらず、大きな転車台の周りにはものすごい人の数! 待ちに待ったSLの姿にみんな一斉にカメラを構えます。
実は私自身、動いているSLを間近で見るのはこれが初めて。映像では何度も見たことがありましたが、やはり本物はかっこいい♡ プシューっと煙を吐きながら走る堂々とした姿はとにかくエネルギッシュで、まるで命を宿した生き物のようです。

転車台に入線したSLは、ゆ~っくりと180度回転し、方向転換。途中「ポーーーー!ポッポ!!」と大きな汽笛が響き渡り、歓声が上がりました。

本物の迫力に圧倒され、固まる息子

いよいよ乗車! 片道約35分のSLの旅

美しい景色が広がる里山の中をのんびり走る

SL大樹で使われている蒸気機関車は1941(昭和16)年に製造された「C11-207」。1974(昭和49)年に一度廃車となりましたが、2000(平成12)年に北海道で復活し、観光列車として親しまれていました。ところが、ここでも廃車の危機に……。
その窮地を救ったのが東武鉄道。日光・鬼怒川でSLを復活させるべくプロジェクトを結成し、転車台や車掌車、ディーゼル機関車を各方面から譲り受けるなど計り知れない努力と苦労の結果、晴れてSL大樹の開業に至りました。SL大樹公式HPの協力・支援の欄には、JR北海道をはじめ多くの鉄道会社の名前の記載が! たくさんの人の協力があって、SL大樹に乗ることができるんですね。感動……!!

ディーゼル機関車もかっこいい

SL大樹の車両編成は、蒸気機関車、車掌車、客車3両、ディーゼル機関車の全6両編成。なぜディーゼル機関車がついているのかというと、鬼怒川は勾配の強い地域のため、ディーゼル機関車が後ろから押して先頭で客車を引っ張る蒸気機関車を助けているのです。また終着駅での客車の入れ替えにも活躍するそう。よっ!縁の下の力持ち!

軽油を燃料とするディーゼル機関車(DE10)

ホームでは、客車とディーゼル機関車を連結する様子も見ることができました。

「ガッシャン!」

乗車前に記念撮影!!

SL大樹がホームに入ってくると、記念撮影のためにたくさんの人でごった返します。撮影できるチャンスは出発前の数分間!  この日は駅員さんが、SLのヘッドマークと同じデザインのうちわと一緒に「はい、大樹!」とシャッターを押してくれました。さらに息子に大樹の写真が入ったカードをくれて、息子は大喜び!

SL大樹で使われているC11-207は、通称「カニ目」。たしかに2つのライトがカニの目のように見える!

レトロな客車の中ではおもてなしがいろいろ!

客車は旧国鉄時代につくられたという昔ながらの車両。車内も昭和時代を思わせるレトロで懐かしい雰囲気です。

青い車体がかっこいい

車内は全席指定席。乗車券250円、座席指定料金750円(小学生は乗車券130円、座席指定料金380円)

列車に乗り込んで、いざ出発!
車窓に広がる鬼怒川の渓流や美しい自然を眺めていると……。農作業している人や踏切待ちをしている人がこちらに向かって手を振ってくれているじゃありませんか!!
「SL大樹を見つけたらみんなで手を振ろうという取り組みがあるんです」とSL観光アテンダントさん。へ~地域を上げてSL大樹の復活を盛り上げているんですね~素敵!! こちらもニコニコ手を振りながら、なんだかほっこり♪

さらにしばらく進むと、SL観光アテンダントさんが1つ1つの座席を巡り、「記念乗車証」と周辺の観光案内やSL大樹の豆知識なんかが手書きで描かれた「アテンダント通信」を配布してくれました。

この記念乗車証を集めると記念グッズがもらえるそう!(写真は2019年3月31日までのデザイン)

鬼怒川温泉駅を出発して10分ほど経ったところで、「念願の汽車ぽっぽ楽しい?」と息子に話しかけると、なんかうとうとしてる……。 いやいやお兄さん、たしかに車内は快適だし、揺れも心地よいけれど、今こそ旅のメインですから!寝たらもったいないよ~。

途中、プロのカメラマンさんが記念写真の撮影に来てくれたのをきっかけに(これも車内サービス、1枚1100円)、目がぱっちりと覚めたようで、それ以降は車窓を楽しんでいました。

SL大樹のオリジナルグッズも豊富

さらに車内販売ではSL大樹のオリジナルグッズを販売。キーホルダーやトートバッグ、ステンレスボトル、マグネットと多彩なラインナップの中、ひと際目を引いたのが「SL大樹 黒いアイス」。味は3種ありますが、どれを選んでも中は真っ黒! 子供が喜びそうな1点です。ちなみにうちの息子(3歳、慎重派)は見たことのない食べ物を前にしばらく様子を伺っていました……(笑)。

「SL大樹 黒いアイス」はバニラ、ごま、いちごの3種、1個300円

SL大樹のプラレールも!

オリジナルグッズは車内販売だけじゃなく、鬼怒川温泉駅や下今市駅の売店でも売っているので、じっくり選びたい人は乗車前後に立ち寄るのがおすすめです。

そんなこんなで、あっという間に下今市に到着。のんびり揺られるSLの旅を存分に満喫できました。
しかーし! これで終わりじゃありません。SL大樹に乗りに行くなら、下今市駅にも立ち寄らなくてはもったいないのです。

下今市駅のSL展示館や機関庫がおもしろい!

昭和レトロな駅舎

SL大樹の復活とともに全面的にリニューアルした「下今市駅」は、駅舎全体にノスタルジックな雰囲気が漂っています。
ホームと改札口を結ぶ登録有形文化財の跨線橋(こせんきょう)は、レトロギャラリーに。さらに駅構内にかつて東武線を走っていたSLの写真やSLの仕組みなどを解説した「SL展示館」があります。

SL展示館にはジオラマも!

そして、その先にある屋外エリアに行くと、大きな転車台&機関庫の見学ゾーンが。 改札から出ずに行けるので、SL乗車前後に観覧できるのがうれしいところです。

下今市駅構内にある転車台広場

鬼怒川温泉駅に続き、ここでも転車台で回転するSLを見学。

大きな車体がぐるっと回転し、

機関庫の中に戻っていきます。今日も1日おつかれさま!!

今回の旅は息子のためと思ってやってきましたが、結果、私の方が大はしゃぎ! いや~生で見るSLは想像以上にすごかった!!  SL大樹に乗車する際は、下今市駅での見学時間も頭に入れてスケジュールを組むのがおすすめですよ。

帰りは「SL大樹 日光埋蔵金弁当」とともに思い出に浸る……

帰りは特急スペーシアの個室を予約。電車で個室ってなんだかとっても贅沢している気分♪ しかも本当に快適です。なんてったって子連れで電車に乗っているのに羽を伸ばしてくつろげる! 普段乗っている都内の電車ではありえません。

そして、ここで最後のお楽しみとしてとっておいたのが……「SL大樹 日光埋蔵金弁当」!!

漆黒の器にゴールドがまぶしい!

こちらは、日本一高い駅弁として知られる「日光埋蔵金弁当」の姉妹商品で、本家と同じく「日光鱒鮨本舗」がつくっているお弁当。本家は高いものでなんと18万円もしますが、このお弁当は1350円で手に入ります。
大変な人気商品で、鬼怒川温泉駅で購入しようとしたらなんと売り切れ。どうにか手に入る方法は? と売店の売り子さんに相談したところ、「下今市駅ならあるかもしれない」ということで連絡を取ってもらい、下今市駅の売店で取り置いてもらいました。ふぅ、ひと安心。 そしてスタッフさんがやさしい♡

石炭シャベルの形をしたオリジナルランチスコップ付

さらに2019年2月9日には、SL形のお弁当箱に入ったプレミアム弁当が新登場。石炭をイメージした黒いラスクも付いてくるそうで、これも食べてみたい……。

SL大樹日光埋蔵金弁当PREMIUM 1750円

そんなわけで今回の旅は終了。温泉、観光、SLとかなり充実した1泊2日となりました。

また、2019年4月13日からはJRの夜行急行列車の面影を残す「ドリームカー」が客車に導入されるそう! 料金は変わることなくグリーン車のようなゆったりシート&ラウンジで寛ぐことができるんだとか。これも楽しみですね。
SL大樹に乗る際は、行く前に公式HPをぜひ覗いてみてください。SL大樹の楽しみ方や復活への軌跡など旅にうれしい情報が満載で、事前に頭に入れておくと感動もひとしおですよ♪

SL大樹の公式HPはこちら!

Profile
齋藤 久美子
おでかけ&育児ライター
フリーライターで1児を育てるシングルマザー。おでかけメディアのライターとして経験を重ね、現在は主に雑誌や書籍、Webなどで、育児やおでかけ記事を中心に取材・ライティングを担当。趣味は食べ歩き。最近の楽しみは、何もない休日に子供と一緒にふらりと遊びにでかけること。

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