食べることに興味を持ってもらいたい! でも食べ過ぎも心配…… 幼児食の心配&ギモンを専門家が解決!

 専門家監修
公開日:2017/07/23
食べることに興味を持ってもらいたい! でも食べ過ぎも心配…… 幼児食の心配&ギモンを専門家が解決!
監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。

離乳食を卒業して幼児食へステップアップしても、子どもの食事に関する悩みはつきないもの。好き嫌いや食べる量など、ママたちから寄せられた不安やギモンにお答えします!

Q はじめての食品でも食べるものと食べないものが。なぜ好き嫌いをするの?

A 生まれてはじめて口にする母乳は甘みが主体。酸味や苦みは本能的にいやがります
生まれてはじめて口にする母乳の味は、うっすらとした甘みが主体です。この記憶があるため、子どもは基本的に甘いものを好みます。ごはんや果物など、甘みのある食品を嫌う子が比較的少ないのはそのため。一方で、人間には「酸味は腐敗、苦みは有毒物質のサイン」ととらえる本能が備わっています。ですから酢の物や、ピーマンのような苦みのある野菜を嫌う子が多いのです。
こう考えると子どもの好き嫌いは、ある意味では自然なこと。あまり神経質にならず、少しずついろいろな食品を体験できるように手助けしてあげましょう。

Q 食べることに意欲的になってほしくて、食卓でついしかってしまいます

A 無理じいしたり、おどしたりするのは逆効果。食べる楽しさを教えて
食べることにあまり意欲的でないタイプの子に遊びを無理やり中断させて食べさせたり、「食べなかったらテレビを見せないよ」とおどしたりすると、ますます食事に興味を失うことにもなりかねません。食事は義務ではなく、楽しいことなのだという雰囲気をつくりましょう。遊びやテレビはキリのいいところでやめ、食事の時間ギリギリまで引っぱらないようにします。食卓では家族が「おいしいね」と声をかけ合いながら食べていますか? 笑顔や笑い声があるでしょうか? 「食べることは楽しい」と実感させてあげてください。

Q 食べることにあまり興味がないみたい。一生こんな状態なの?

A 料理のお手伝いをさせてみるなど、食への興味を引き出す働きかけを
キャベツの葉をちぎる、豆のさやをむくなど、ごく簡単なことでよいので、料理の手伝いをさせてみてはどうでしょう? 自分がむいたりちぎったりすれば、苦手な野菜も身近な存在になるでしょう。食べ残しが減るかもしれません。ママが料理を作る間にテレビを見せておくのではなく、キッチンでお話ししながら調理の様子を見せるのもいいですね。買い物に行ったらサッサとかごに入れるのではなく、「どれがいいかな?」といっしょに野菜を選んでみましょう。大人が工夫して、食への興味を引き出す働きかけをしてあげるといいと思います。

Q 牛乳が嫌いです。毎日飲まないといけない?

A 目安は1日にコップ1杯半程度。料理に入れるなど工夫してみて 
丈夫な骨をつくるための大事な時期なので、カルシウムたっぷりの牛乳や乳製品はぜひとりたいもの。1才~3才児が1日にとりたいカルシウムの量は約400mg。大人の摂取量が600mgなので、体の大きさのわりにたくさんの量が必要です。目安は、牛乳でとるなら毎日コップ1杯半~2杯(300〜400㎖)。これを朝食、昼食、おやつなど2〜3回に分けて飲ませます。そのまま飲むのが苦手なら、シチューやスープなどの料理に入れてとらせます。カルシウム豊富なヨーグルトやチーズ、小魚やとうふなども意識してとり入れましょう。

Q 2才6カ月で身長90㎝で体重が17㎏近くあります。このまま太り続けたらどうしよう……

A 成長曲線からはずれていくようなら調理法や素材に少し工夫を
母子健康手帳の成長曲線をチェックしてみましょう。ラインに沿って体重がふえているなら問題ありませんが、大きくラインをはずれる、標準値の範囲を大幅に超える、などなら注意が必要。食事の量よりも、内容や食習慣を見直しましょう。油ギトギトのいため物や揚げ物など高エネルギーのメニューが多い、お菓子をよく口にする、外食が多い、などが思い当たるようなら、改善を。おやつは甘いお菓子を与えるのではなく、次の食事までの「補食」として、小さいおにぎりや果物などを食べさせましょう。

監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。
乳幼児健診などで食生活についてのアドバイスを行う。多くの乳幼児とその家族に接した経験とご自身の子育て経験とにもとづいて考案された、家庭で作りやすいレシピ、的確なアドバイスが好評。料理教室やテレビの料理番組などでも幅広く活躍している。「スタジオ食」代表。

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