保育園ではどうしてる? 2~5歳「苦手でも食べてみよう!」という気持ちの引き出し方

 専門家監修
公開日:2017/07/30
保育園ではどうしてる? 2~5歳「苦手でも食べてみよう!」という気持ちの引き出し方
監修
茶々保育園グループ
監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。

子どもの好き嫌いは、親にとっては悩みのたね。おうちでは全然食べないのに、保育園では食べているみたい……なんてこと、ありますよね。そこで保育園ではどのように食べようという気持ちを引き出しているのか、楽しく、無理なく好き嫌いを減らすコツを茶々保育園グループの方に教えていただきました。

作った人もいっしょに食卓を囲みましょう

ランチタイムには、保育士さん、調理スタッフのみなさんも子どもたちといっしょに食卓を囲みます。「甘くておいしいよ」と味を伝えることで食べてみようかなという気持ちが生まれたり、「○○ちゃん、ほうれんそうが食べられたんだね」と声をかけると、ほかの子がほめられているのを見て自分もという子もいます。また調理を担当した栄養士さんが、どんなふうに作ったのかを話すことで、食べるものへの関心が高まります。
とはいえ苦手なものは、いきなりひと口大では食べられません。最初はごく小さくして、ひとさじだけでもと口に運びます。ポイントは口に入れられたときに大人もいっしょに喜ぶこと。子どもも食べられたという自信がつき、次はもう少し食べてみようという前向きな気持ちになれるようです。
苦手だと思っている食べ物でも、ひと口食べて「意外とおいしかった!」ということもあるので、味や切り方などの調理法を変えて出してみるといいですね。
家庭ではおうちの人といっしょに食卓を囲み、どんな味なのか、どんなふうに料理をしたのかなどを話してあげるとよいですね。また「どれくらい食べられるかな?」と自分で量を決めさせると、食べられたりします。


茶々保育園グループの昼食はビュッフェ形式。子どもが自分で食べられる分だけ盛りつけます。

食べ物の形がわかる料理のほうが達成感が得られます

嫌いな食材も形がわかったほうが、子どもは食べられたという達成感が得られます。たとえば、さやから出してサラダに入れた枝豆よりも、ゆでてそのまま出したほうが楽しく食べられることも。また絵本に出てきたからという理由で食べられるようになったり、葉ものが苦手な子に「食べるとどんな音がするか聞かせて」と誘うと、食べてくれたりします。園ではきゅうりやトマトを大きいまま出し、かじって食べることも子どもには人気があるんですよ。
野菜を育てたり、いっしょに作ったり、お買い物に行ったりするのもよい方法です。苦手な野菜を身近に感じ、親しみを持つことで食べてみようと思うきっかけになります。強制ではなく、みずから食べてみようと思えるような誘い方が必要です。楽しくおいしく食べる工夫をたくさんできるといいですね。

好き嫌い克服のポイント5つ

1 ひと口でも口に入れたらチャンス!
食べようという気持ちを認めてあげましょう。

2 野菜を育てる
ピーマン、トマトなどを育てて食べると格別です。

3 前向きな声かけを
「いっしょに食べるとおいしいね」「苦いけどよくかむと甘いよ」といった声かけが大事。

4 苦手なものでも食卓へ
ささいなことがきっかけで食べたりするので週1回でも出しましょう。

5 楽しく食べること
大好きなパパママ、家族と、食事タイムを楽しく、おいしく。


食事のあとは、きちんと口をふいたり、テーブルをふいたりします。

監修
茶々保育園グループ
「オトナな保育園」をコンセプトに子どもをひとりの人間として尊重し、子どもの自主性を伸ばす新しいスタイルの保育園として注目を集めています。関東近県に12の茶々保育園グループがあります。
https://chacha.or.jp/
監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。
乳幼児健診などで食生活についてのアドバイスを行う。多くの乳幼児とその家族に接した経験とご自身の子育て経験とにもとづいて考案された、家庭で作りやすいレシピ、的確なアドバイスが好評。料理教室やテレビの料理番組などでも幅広く活躍している。「スタジオ食」代表。

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