子どもの好き嫌いが多くて心配…… 好き嫌い克服の基本ルール5つ

 専門家監修
公開日:2017/06/04
子どもの好き嫌いが多くて心配…… 好き嫌い克服の基本ルール5つ
監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。

子どもの好き嫌いが多いと心配ですよね。好き嫌い克服の基本ルールと年齢別のポイント、じょうずに食べさせるコツを牧野先生にうかがいました。

嫌いな理由を確かめて調理法や食べさせ方を工夫しましょう

幼児期は自我が芽生え、ことばが発達して意思表示もできるようになるため、「好き嫌い」を言ったり、好きなものしか食べない「ばっかり食べ」が目立ったりしやすい時期。でもほうれんそうは苦手でもチンゲンサイなら食べられたり、魚は鮭と白身魚なら食べられるというように、全部がダメでなければ大丈夫。好き嫌いも成長のひとつの段階と考えて、基本的にはあまり気にせずゆったりと見守りましょう。とはいえ、あまりにも好き嫌いが多かったり、偏食がひどかったりする場合には、いろいろなものを食べられるようにしていきたいですね。

好き嫌い克服の基本ルール5つ

1 少しでも食べたらほめる
ひと口でも食べられたら、ほめましょう。カレーやハンバーグなどにこまかく刻んで入れた場合でも、食べられたら、「○○が入っていたんだよ。食べられたね」と教えてほめてあげて。

2 嫌いなものは少しだけ盛りつける
たくさん盛りつけると、それだけでハードルが上がってしまいます。子どもがひと口で食べられるくらいの量を盛りつけて。

3 好きな食材と組み合わせる
カレーやハンバーグなど子どもが好きな料理に入れたり、肉で巻く、卵でとじるなど、子どもが好きな食材と組み合わせて。

4 切り方や調理法を変える
食材は子どもの口に入りやすい大きさに切って。魚の皮や骨など食べにくい部分をとり除くのもおすすめです。野菜は大人が食べるより、やわらかく加熱して。

5 無理に食べさせない
無理じいしたり、しかったりすると、ますますその食材が嫌いになってしまいます。かわりに同じような栄養価のほかの食材を使って調理しても。

年齢別 好き嫌い克服ポイント

時期によって、「好き嫌い」を言う理由が少し違ってきますので、それによって対処法を変えていきましょう。

1才~1才半ごろは、規則正しい食事で きちんとおなかをすかせて 

おなかがすいているかどうかで、食べたり食べなかったりする時期です。3食+おやつの時間を決めて、規則正しく食事をすること、食事と食事の間におやつや甘い飲み物をあげないようにすることが大切。食事の時間にしっかりとおなかをすかせるようにすると、食べられる場合が多いです。

2才までは気分にもよるので器や盛りつけなどを少し変えて

気分によって食べたり、食べなかったりする時期です。一度「いや」といったものでも、違うお皿に盛っていたり、家族みんなで食卓を囲んだりするなどシチュエーションが変わるだけで、食べたりもします。「嫌いだから」と決めつけず、切り方、盛りつけ方などを変えて食卓に並べましょう。

3才以上になったら嫌いな理由をとり除いてあげて

この年齢になると、嫌いという理由がはっきりしてきます。前に食べたときに「苦かったから」「骨が刺さったから」「かみにくかったから」など、子どもにどんなところが嫌いなのかを聞いて、それを解消するような調理法をしてみましょう。たとえばトマトなら酸味が強く口当たりが悪い種の部分をとり除くと、食べやすくなります。

お役立ちテクニック

切り方や調理法により見た目や食感が変わることで、気分が変わったり食べやすくなったりします。「嫌い」や「苦手」を解消できるコツを紹介します。

●卵でとじる

→汁物や煮物などに
仕上げにとき卵を加えてふんわりとじると、見た目も華やかになるうえ口当たりもよく食べやすくなります。

●皮をむく

→トマト、ズッキーニ、なすなどに
皮のかたい食感が食べにくいと感じることも。皮を除いてあげると、やわらかくかみやすくなります。

●こまかく刻む

→ほうれんそうや小松菜など青菜類に
やわらかくゆでても繊維がつながっていて食べにくいので、縦横に小さく切ってあげましょう。

●型抜きする

→野菜やパン、チーズなど
星や車、ハートなど子どもが好きな形にすると、楽しく食べられます。子どもに型抜きのお手伝いをさせても。

●かたくり粉をまぶす

→肉や魚などに
かたくり粉をまぶしてから煮たり焼いたりすると、パサつかず、つるんと食べやすい食感になります。

●短く切る

→大根、にんじん、ごぼうなどに
細切りにしても長いと子どもには食べにくいのです。短めの細切りにしてあげましょう。

監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。
乳幼児健診などで食生活についてのアドバイスを行う。多くの乳幼児とその家族に接した経験とご自身の子育て経験とにもとづいて考案された、家庭で作りやすいレシピ、的確なアドバイスが好評。料理教室やテレビの料理番組などでも幅広く活躍している。「スタジオ食」代表。

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