キレる子やいじめっ子にならないためには? 男の子の子育てが楽になる “キッズコーチング”


竹内エリカ先生
日本キッズコーチング協会理事長
キレる子どもにさせたくない、いじめっこになったらどうしよう、犯罪者だけにはなってほしくない…。男の子を持つ母親なら、誰もが思っているはずです。自分の子育てが間違っているのではないかと不安になることもあるでしょう。そんな悩めるママたちに、男の子を健全に育てるためのちょっとしたコツをキッズコーチングの竹内エリカ先生が伝授。さっそく今日から実行してみましょう!
「すごい」「えらい」はNG! それぞれの気質に合った育て方を
子どもがよいことをするたびに「すごい」「えらい」とほめていませんか? しかし、お母さんが「すごい」「えらい」と評価を与えて育てると子どもに、「すごい」自分には価値がある、「えらい」自分には価値がある、という偏った人生観を抱かせる可能性があります。
自己肯定感の低さに偏った人生観が結びつくと、自己肯定感を満たすために「人よりも上であること」を求め続けます。一時的には、なんとか自信らしきものを得るけれど、同時に不安も同じ分だけ膨れあがるのです。
そのような無用な不安を抱かせず、男の子の健やかな自立を助けるのに有効なのが“キッズコーチング”です。
キッズコーチングとは…
子どもが自ら望む人生へと導いてあげること。こちらから教えるのではなく、言葉かけや問いかけによって、子どもの中にある答えを引き出す手伝いをすることです。子どもが自立というゴールに向かう過程で必要な、「自分で決める」「自分で考える」「自分で乗り越える」力をつけるのにキッズコーチングは非常に有効。キッズコーチングの中でも特に〝気質〞に合わせた育て方をすると、お母さんは格段に子育てが楽になります。
[ページ区切り]
どれにあてはまる? 男の子の“気質”5タイプ
わんぱくタイプ
典型的なやんちゃな男の子。赤ちゃんの頃は大声をあげて泣き叫んだり、きょろきょろと周りに関心をもったり、手足をばたつかせたり。歩き始めると、興味のおもむくままに動くので、お母さんは目が離せません。思ったらすぐに行動するので、お友だちを押したりたたいたりと親を悩ませます。天真爛漫で子どもらしく、かなりの甘えん坊です。
しっかりタイプ
赤ちゃんの頃は、育児書どおりに成長していくので、お母さんは手がかかりません。言葉の発達も早く、理解力も高い知能派ですが、理屈っぽく行動力がない面もあります。園や学校では聞き分けのよい優等生タイプですが、家ではわがままやガンコなところも。完ぺき主義で緊張しやすい面もありますが、真面目で信頼されるタイプです。
おっとりタイプ
赤ちゃんの頃は、抱っこするとママの顔をじっと見つめて、まるで天使のよう。1才を過ぎても、誰にでも愛嬌がよく、いつもニコニコ。無邪気で自然体なので、他の子よりも幼く感じられます。園に入っても、誰とでも仲良くできて、お友だちともたくさん遊びます。周りの状況を把握する力がある分、周りに流されやすい側面もあります。
こだわりタイプ
赤ちゃん時代は、おっぱいを飲むときも怒りながら、寝るときもぐずりながらで、不満分子のかたまり。2才を過ぎると、自分の思いどおりにならないと不機嫌で、何かにつけて文句を言います。言葉でうまく感情を伝えられないことからイライラしやすいけれど、性格は真面目で理性的。一点集中型で才能を伸ばすと、輝きを増すタイプです。
ひかえめタイプ
生まれたときから敏感で、ちょっとの刺激でも目を覚まし、寝かしつけに苦労します。感受性が高く、集中力がありますが、人見知りがはげしく、新しい場所になじむのに時間がかかります。園に入ると、親しい友だちとは遊べるけれど、新しい先生や友だちと仲良くなるのは時間がかかります。忍耐強く、勤勉なのは他のタイプにはない長所です。
男の子に効く“キッズコーチング”3つの手法
1.子どものそのままの行動を認める “アクノリッジ(承認)”
子どもが好ましい言動をしたとき、「すごい」「えらい」とほめるのではなく、そのままを伝えて子どもの行動を認めてあげましょう。“アクノレッジ(承認)”と言いますが、「速かったね」「きれいになったね」など、評価せずに行動を実況中継するだけで、子どもは十分にお母さんから認められたと感じます。子どもの頑張りを褒めたいときは「あなたはすごい」と子どもを主語にした“YOU(ユー)メッセージ”ではなく、「あなたが1位をとって嬉しいわ」など、お母さんを主語にした“I(アイ)メッセージ”を使いましょう。
2.お母さんは子どもを静かに観察 “OWLの法則”
子どもが「おなかがすいた」と言ったら、何か作ってあげたくなりますが、「おなかがすいたのね」と受け止めるだけでOK。子どものほうから「こうしてほしい」と言わせることが大事です。ポイントは、まずお母さんが子どものことを観察(O=Observe)し、子どもがどうするか少し待ってみる(W=Wait)。それから、どうしたいのか聞いてみる(L=Listen)。“OWL(フクロウ)の法則”です。お母さんはフクロウになったつもりで、静かに子どものことを観察し、行動すべきタイミングをじっと待ってみましょう。
3.子どもの感情を受け止めて子ども自身に考えさせる “リピート・クエスチョン・リクエスト
3才の子が「○○ちゃんがたたいた」と言ったら、お母さんは「たたいたのね」と子どもの言葉をリピート。何回かリピートしていると、だんだんと気持ちの切り替えができるようになります。「なんとかして!」と要求してきたら、「どうしたいの?」と質問します。「謝ってほしい」など自分の意見を持っている場合は聞いてあげて、自分でわからなければ「謝って、って言う?」「それとも許してあげる?」など、お母さんがリクエストします。子どもの感情を受けとめたうえで、子どもに考えさせ、解決策が見出せなかったら選択肢を提案する手法です。
イラスト/すぎうらゆう
もっとくわしく知りたい人はこちら!竹内エリカ先生の新刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4074221039?link_style=image_link

竹内エリカ先生
日本キッズコーチング協会理事長
あなたにおすすめ
- UVケアも!虫よけも!夏の外遊びで赤ちゃん&ママの肌を守る10のテク
- 自分専属スタイリスト!?月額制のファッションレンタルサービスが便利すぎる!
- おままごとキッチンのおすすめ13選!人気の木製おもちゃも紹介
- 新生児の赤ちゃんを抱っこする方法とコツ、注意点は?縦抱きしてもOK?【実例写真付きで医師解説】
- 出産入院パジャマのおすすめ13選&選び方!人気は前開きタイプ
- ニトリ・イケア・無印でベビーグッズ収納 先輩ママは赤ちゃんがいてもこうしてキレイな部屋に!
- 乳児湿疹の原因と症状は?スキンケア方法と薬の使い方【皮膚科医監修】
- 【助産師監修】乳腺炎とは?症状と原因/予防法と対処法を伝授!
- おくるみっていつからいつまで?巻き方とおすすめ商品15選を紹介
- 赤ちゃんの嘔吐や吐き戻しの原因や対処法は?【専門家監修】
- 子供部屋の壁紙におすすめの壁紙・クロス9選!選び方のヒントも
- 赤ちゃんスペースのつくり方と注意点【その2・昼間のねんねスペース】
- 基礎体温計の選び方・測り方は?人気おすすめ14選【オムロン広報監修】
- 女子小学生のファッショントレンドやおすすめコーデ、人気ブランドを紹介
- ベビー収納すっきりキレイに片付けるコツ教えます!
- 葉酸サプリの効果は?妊活に役立つの?
- 子供部屋の間仕切りのアイデアは?おすすめ&人気10選と選び方
- 発達障害ってなに? 赤ちゃんのときの特徴は?
- 新生児の下痢ってどんなもの?原因と症状、対処法は?【小児科医監修】
- 赤ちゃんの目やにの原因と症状は?上手な取り方のコツ&病院受診の目安と対処法
- 絵本ラックのおすすめ商品10選!人気のおもちゃ収納付きタイプも!
- 赤ちゃんの下痢の原因と対処法は?食事はどうしたらいい?【小児科医監修】
- 突発性発疹の後、保育園はいつから?症状と対処法(写真あり)【小児科医監修】
- 子供の熱が上がったり下がったりするのはどうして?その原因と対処法【小児科医監修】
- 妊娠中の風邪、おなかの赤ちゃんは大丈夫? 症状が長引く原因は?
現在お使いのAndroid標準ブラウザは動作保証対象外です。Google Chromeをご利用ください。