新一年生のわが子、いじめられたらどうしよう?

 専門家監修
公開日:2017/03/28
新一年生のわが子、いじめられたらどうしよう?
監修
増田修治先生
白梅学園大学こども学部こども学科教授

新しい出会いに胸ふくらむ春! けれど、「もしも…」と学校生活でわが子が遭遇するかもしれないトラブルを勝手に頭の中で想定して不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。せっかく仲よくなっても、わが子も相手もまだ“幼い”面が残る年齢。ささいなことでケンカになったり、仲間はずれのようなことが起こる場合も……。そうならないために事前にしておける家庭での準備、もしそうなってしまったときのために知っておきたいことについて教育の専門家・増田先生にお話をうかがいました。

「困った」と素直に言えるようにしよう!

子どもの感情に寄り添う声かけで、ヘルプサインを素直に出せる信頼関係づくりを

いじめが起きる前から防ぐ対策をするのは無理ですが、いざ起きたときにお母さんがより早く気づくための土台づくりをすることは可能です。今、お子さんが何か失敗したとき、「ダメじゃない!」「ぼんやりしないの!」など、否定的な言葉を口にしていませんか?忙しいときに都合の悪いことが起こるとつい怒ってしまいがちですが、このような環境にいると、困ったことが起きたときに、子どもは素直に「HELP」と言えなくなってしまいます。いじめも同じで、お友だちとうまくいかないことを「失敗」ととらえ、親になかなか言い出せずに発見が遅れてしまうことに。
まずは、日々の生活の中で、子どもが失敗したときに、“子どもの感情に寄り添う声かけ”を心がけてください。例えばコップを割ってしまったときなら、「大丈夫?」「けがはない?」「手が滑っちゃったんだよね」など。「困った自分を、ママが理解してくれる。助けてくれる」という信頼関係が育まれれば、子どもが困ったときのサインをいち早く受け取ることができます。

こんなとき、どうする?

いじめのリアル不安Q&A

仲よしのお友だちをつくって楽しく過ごしてほしい、と願うのがママ心。でも、本人もまわりのお友だちもまだ“幼い”面があるので、仲よくしていたと思ったらちょっとしたことでトラブルに発展…ということもあるようです。そんなときどうしたらいいのでしょうか?

Q いじめが心配です。親ができるだけ早く気づくにはどうしたらいいですか?(年長男児のママ)

A 子どもの様子にプラスして、持ち物をしっかりチェックしましょう

まずは、子どもの様子をしっかり見ていることが重要です。「ただいま」を言わない、食欲がない、会話が少ないなどに気づいたら、SOSのサインの可能性があります。また持ち物をチェックして、頻繁になくなる、壊れる、汚れるなどの変化に気づいたら、早めに担任の先生に相談し、できるだけ早く状況と、事実関係の確認をしてもらいましょう。

Q 子どもが「いじめられている」と言ってきたら、どう対応すべき?(年長女児のママ)

A 具体的なトラブルの内容を聞き、すぐに担任の先生に相談を

お友だちとトラブルがあったとき、子どもが話すことが100%そのとおり、というわけではありません。自分に都合の悪いことは言わないこともありますし、記憶があいまいなこともあります。ある程度の事情を把握したら、まずは担任の先生に相談を。「子どもが言うには」と前置きして聞いた内容を報告し、連係プレーで対処をしていきます。

Q 女の子は、プレいじめのようなトラブルが多いと聞きました。先生の目の届かない友だち関係を、どう把握したらいいのでしょうか?(年長女児のママ)

A 親も信頼できるママ友から情報収集を

低学年のうちは高学年ほどいじめが巧みではありませんから、クラスで何かトラブルが起きると、ほかの子どものだれかが見ている場合が多いものです。ですから、自分の子と仲がよく信頼できるお母さんに「娘が学校で困っているようなんだけど、ちょっとお子さんに事情を聞いてもらえないかしら?」と頼んでみるのもよいと思います。すると、意外に情報が入ってくるものです。ただし、その情報を鵜呑みにして直接トラブル相手の家に電話をかけたりするのはNG。かえってこじれてしまいますから、「ほかの親御さんからこんなことを聞いたのですが……」と、いったん担任の先生に伝えてください。お子さんのためにも、どうするかを先生と連係プレーで、冷静に考えて行動することが大切です。

【教えて!先輩ママ】

お友だちトラブルって、どうした?

ママ同士の信頼関係が助けになりました

長女の言葉がきつくてお友だちを泣かせてしまい、先生から連絡をうけたことがありました。相手のお母さんとは保護者会であいさつする程度の仲でしたが、電話をかけて謝りました。先方も私のことを覚えていてくれて、「大丈夫よ」の言葉にひと安心。ママ同士が顔見知りであることも大事だな、と感じた一件でした(3児のママ)。

出典:Como(コモ) ※情報は掲載時のものです。 

監修
増田修治先生
白梅学園大学こども学部こども学科教授
埼玉大学教育学部卒業後、小学校で28年間教鞭をとったのちに現職に。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「あさイチ」(NHK)などの情報番組、コメンテーターとしても活躍。具体的でわかりやすいアドバイスに定評がある。

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