勉強につけていけるか心配な新一年生ママが今できる5つのこと

 専門家監修
公開日:2017/03/24
勉強につけていけるか心配な新一年生ママが今できる5つのこと
監修
増田修治先生
白梅学園大学こども学部こども学科教授

入学と同時に、子どもの生活サイクルや習慣は大きく変化します。しかも、親の目の届かないところでの行動がぐっと増え、ママの不安はつのるばかり。小学校の生活は園生活とガラッと変わります。その変化に向けてママたちが抱える悩みに、教育の専門家・増田先生がお答えします。

勉強についていけるか心配…

子どものペースで“小さな成功体験”を積み重ねましょう

入学前、「1年生になるまでに、しっかりできるようにならなくちゃ」という親のあせりを、子どもに押しつけるのは禁物です。せっかく大喜びで「1年生になるんだ!」と期待をふくらませている子どもの気持ちに、水をさしてしまいます。入学前の大切な時期だからこそ、子どものゆったりしたペースを尊重しつつ、一つずつ成功体験を積み重ねるサポートをしてあげてください。時間がかかるかもしれませんが、そこから生まれた自信は、のちの小学校生活での積極性を開花させる力につながっていきます(増田先生<写真下>)。

会話の中で名詞をどんどん使おう! すべての勉強の基本は「言葉」。

親子コミュニケーションで豊かな言語をたくさん獲得しましょう

学校の勉強でいちばん必要になるのは、言葉の意味をきちんと理解する力。その教科にも必要な、「文章を読みとる能力」の土台となる力です。入学前なら、目で見て法則&共通性がわかりやすい“名詞”をたくさん使ったコミュニケーションがおすすめ。例えば、「あいうえあそびうた」はいかがでしょうか。「あいうえあそびうた」とは初めに言ったひらがなのつく言葉を2音、2音、3音でリズミカルに答える言葉遊び。言葉の意味をイメージしやすい名詞は、語彙を増やすのに効果的です。ちょっとした時間にママと遊びながら楽しく語彙を増やすことができます。
また、言葉の意味をイメージ化できる会話をとり入れると、さらに読みとり能力のアップに。例えば、「ふわふわ」という表現が出てきたら、「ふわふわって、どんなものがある?」など、具体的なものへとイメージを広げていきます。現実のものや様子が言葉としっかりつながる言語環境で過ごす時間が増えれば、お子さんの学びの基礎力はどんどんと伸びていきます。

こんなとき、どうする?

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新一年生ママの勉強にまつわるお悩みTOP5

もうすぐ新一年生になるわが子を見ていると、本当に小学生として授業を受けたりできるのか不安で仕方がない!というママたち。そんな勉強まわりのお悩み&不安をQ&A形式で増田先生と先輩ママにお伺いしました。

Q1 引っ込み思案で自分から話すのが苦手。先生に聞かれたことに答えられるか心配です(年長男児のママ)

A1 じっくりと子どもの話を聞き、“思いを言葉にする”サポートを
自分の意見や考えに自信を持てない子は、「感想」を言うのが苦手です。お子さんがわけのわからないことを言ったとき、怒っていませんか? どんなに意味不明でも、まずはじっくり聞いてください。その上で、「わかった。○○なのね」と話の中身をわかりやすい言葉で伝え返してあげるのです。その積み重ねによって思考を言語化するスキルを身につけられますし、「自分の思いや考えを大切にされている」という実感を持つことができ、積極的に発言できるようになります。(回答:増田先生)

Q2 お友だちはみんな字が書けたり、算数ができたり。今からでも幼児教室に通わせたほうがいい?(年長女児のママ)

A2 あせって通わせる必要はありません
残念ながら、あせって幼児教室に行かせても、「できるようになりたい!」という気持ちがお子さんになければ、お母さんが期待する結果にはならないと思います。それよりも、「できることが、子どもの喜びにつながるためには、何が必要か?」を見つめ直し、日常の中で文字や数を使う楽しさを味わえる工夫をしてあげましょう。例えば、手紙やお菓子の分配など。「字が書けると楽しい!」「数がわかるとおもしろい!」という経験を通して学ぶと、ぐっと定着します。(回答:増田先生)

Q3 お友だちと比べると、かなり読み書きがたどたどしく感じます(年長男児のママ)

A3 “意味のある言葉”を覚えていけば、豊かな表現力が身につきます
小学校1年生まで、ものすごく言葉を知っている子がいます。たいてい、早期教育的な手法で言葉を覚えてきた子です。その子は最初とてもいい成績をとりますが、だんだんほかの子が追いつき、10月くらいにはほぼ一緒になってしまいます。それは、知っている言葉に実感がこもっていないからです。この時期は、事物としっかりつながった、意味のある言葉を獲得することが大切。そうした言葉が増えれば、自分の思いを文字で豊かに表現できるようになります。(回答:増田先生)

Q4 新学期以降、どんな家庭学習がおすすめですか?(年長男児のママ)

A4 宿題を生活習慣の一部にすることが第一です
最初では、小学校1年生でも、授業が始まったタイミングから宿題が出されます。宿題は、授業の内容のおさらいに加え、「もう少し理解を深めてほしい」と考えたときに先生が用意するものですから、まずはこれを利用してしっかりした学習習慣をつくるのがおすすめです。予習は基本的に必要ありませんが、「事前に内容を知っていたほうが、自信を持って授業を受けられる」というタイプのお子さんであれば、無理のない範囲でやってもいいかもしれません。(回答:増田先生)

【教えて!先輩ママ】

Q5 勉強の準備って、どうしてた?

A5 本人が「やりたい」と言ってから、サポートをスタート
うちは、親が先回りして勉強させることはしませんでした。でも、あるとき長女から「ひらがな教えて」と言うように。そこからはしっかりサポートしましたが、驚くほどの吸収の速さ! やっぱり、子どもが「できるようになりたい」と思ったときのチカラって、すごいですね。“やる気を待つ”ことも大事だな、とあらためて実感しました。(回答:3児の母でもあるフードスタイリスト 江口恵子さん)

江口恵子さん

「ナチュラルフードクッキング」代表。人気フードスタイリストとして活躍するかたわら、長女(11才)、長男(8才)、二女(5才)、3人のママとして、園&学校行事にも積極的に参加しています。

出典:Como(コモ)※情報は掲載時のものです。

監修
増田修治先生
白梅学園大学こども学部こども学科教授
埼玉大学教育学部卒業後、小学校で28年間教鞭をとったのちに現職に。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「あさイチ」(NHK)などの情報番組、コメンテーターとしても活躍。具体的でわかりやすいアドバイスに定評がある。

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