入園前の今、3人のママが不安を告白! 早生まれ・赤ちゃん返り・パパが無関心

 専門家監修
公開日:2017/02/10
更新日:2017/02/12
入園前の今、3人のママが不安を告白! 早生まれ・赤ちゃん返り・パパが無関心
監修
宮里暁美先生
国立大学法人お茶の水女子大学人間発達教育科学研究所教授・文京区立お茶の水女子大学こども園園長

春から幼稚園や保育園で集団生活へと踏み出していくわが子。今までのように、いつも一緒というわけにいかなくなる分、ママも不安でいっぱいなのではないでしょうか。新生活に向けてママたちが抱いているお悩みについて、文京区立お茶の水女子大学こども園園長 宮里暁美先生に伺いました。

入園に向けて、親子で「かけてほしい言葉」のやりとりを

あるスーパーで、3才くらいの男の子が、荷物を持ったお母さんのために、ドアを開けている場面に遭遇しました。男の子は、「ママ、うれしい?」と聞きました。こんなとき、意外によく耳にするのが、「危ない! よけいなことしないで」というひと言。でも、そのお母さんが口にしたのは、「ありがとう」でした。男の子はさらに、「それ、半分持とうか?」と言いました。自分が"ほしい" と思った言葉をもらい、男の子はうれしかったのでしょう。子どものやりたい気持ちをふくらませるチャンスは、こんななにげない会話の中から生まれるのだと、あらためて新鮮に感じた出来事でした。
入園前のこの時期、お子さんと過ごす時間の中で、こんなコミュニケーションが1つでも多く増えることを願っています。
また、ママからのアクションに、子どもの「やだ!」はつきもの。「○○してくれるかな?」とお願いごとをしても、拒否されることも多いはず。そんなときは深追いせずに、流してください。やる気になった瞬間をタイミングよく認められれば、子どもはグンと成長するものです。入園前なのに…とあせらなくても大丈夫です。

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Q 長い時間、親と離れた寂しさの反動で、赤ちゃん返りしないか心配です

(東京都/ショコラママさん41才)

A 赤ちゃん返りは、自分を立て直す行動。思う存分甘えさせてあげてください

初めての園生活、知らないお友だちや新しい体験の中、子どもは緊張感いっぱいで一日を過ごします。その緊張感から自分を解放して立て直すときに、心と体の両方がお母さんという安心感を求めるのです。赤ちゃん返りをし、甘えることで自分を充電していますから、拒否するのは逆効果。「よくがんばったね、ママも寂しかったよ」と気持ちに共感しつつ、思う存分甘えさせてあげてください。しっかりパワーを充電することで、元気よく登園していくことができます。

わが家はこうでした!体験談

息子はふだん大丈夫でも、ふいに「行きたくない」とだだをこねることが。そんな日は、降園後、「ママも仕事がんばったよ。○○もがんばって行けたね」とたくさんほめてギュッと抱きしめました。(愛知県/ミリーさん 37才 4才男の子)

Q 早生まれで、小さめ。ほとんど話せず、おむつです。園の生活についていけるか心配です

(東京都/A・Fさん34才)

A お母さんが「ついていけないかも」と感じている心配を、具体的に先生に伝えましょう

3才児の生活の援助は、どの園でもとてもていねいに対応します。ひとりひとりの発達のリズムやペースを大切に支えていくので、安心してください。もし不安があれば、先生に、具体的な状況を伝えて相談してみましょう。例えば、まだおむつがとれていないなら「家では○○をしています」のように正確な情報を伝えて。「ではここがチャンスですね」「まだ待ったほうがよさそう」など、園とお母さんが気持ちをひとつにしてお子さんの成長をサポートできます。

わが家はこうでした!体験談

着がえがうまくできずに泣く息子。登園もいやがるので、できずに泣く前に声をかけてもらえないか先生に相談しました。時間はかかりましたが、自分でがんばれるようになりました。(神奈川県/くりさん33才、10才女の子、4才男の子)

Q 夫と不安を共有して相談に乗ってもらいたいのに、入園について無関心です

(東京都/テキトーっ子さん30才)

A 不安は園に相談し、パパには入園後に活躍してもらいましょう

お母さんがいろいろ心配しているのに「行けばなんとかなるんじゃないの」と返されてしまうとがっかりしますよね。でも、両親が同じように心配するより、片方があっけらかんとしているくらいのほうがいいこともあります。不安は園に相談すると解決のめどが立ちやすいもの。お父さんには入園後にがんばってもらいましょう。入園後は、「パパ参加」の行事もたくさんあります。具体的にすることがわかると、園への関心も高まってくると思いますよ。

わが家はこうでした!体験談

園選びも手続きも、何から何まで私まかせ。無関心な夫にイライラしましたが、入園後は朝の送りや園行事など積極的にやってくれて大助かり。頼もしいな、と思う場面が増えました。(埼玉県/Mさん38才、9才&6才男の子)

撮影/成神利美

出典 :Como(コモ) 2017年03月春夏号※情報は掲載時のものです

監修
宮里暁美先生
国立大学法人お茶の水女子大学人間発達教育科学研究所教授・文京区立お茶の水女子大学こども園園長
お茶の水女子大学人間発達教育科学研究所教授。30年以上、保育の現場に従事し、保育者養成にも携わる。著書に『子どもたちの四季』(主婦の友社)など。

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