子どもの成長を妨げるこんな言葉言ってない? 「いい子だから」「お願いだから」「痛かったわね」

コラム
公開日:2016/12/30
更新日:2018/01/04
子どもの成長を妨げるこんな言葉言ってない? 「いい子だから」「お願いだから」「痛かったわね」

子どもが泣きやまないとき、言うことを聞かないとき、ママもイライラしてつい投げかけてしまう感情的な言葉。これらが、子どもの成長を妨げる原因になることもあるのです。習慣にしたくない言葉を専門家に解説していただきました。

今後の赤ちゃんの成長のため、習慣にしたくない言葉

つい言ってしまう言葉「いい子にしないと捨てちゃうわよ!」

【絶望感】不安をあおる悪質なおどしの言葉
子どもの心には常に、お母さんに見捨てられるのではないかという不安があります。「うちの子じゃない」「いい子にしないと捨てちゃうわよ」「あっちへ行って」といった言葉は、子どもの心の奥深くにある不安をかきたて、大人が想像する以上に、致命的な打撃を与えます。

つい言ってしまう言葉「泣かないの!」

【不満増幅】「どうしたの?」と尋ねるとうまくいく
子どもは自分の要求がかなえられないと「泣きの戦術」に訴えます。これはお母さんへの甘えのあらわれですが、そこで「いい加減にして!」「泣くな!」と言ってしまったら、子どもの不満はつのる一方。泣くのを我慢させるのではなく、不満のもとに歩み寄る気持ちで接するとうまくいきます。

つい言ってしまう言葉「いい子だから」

【反発】親の言うことを聞かせるレトリック
この言葉は、「今は悪い子だけど、お母さんの言うことを聞けばいい子になれる」という親の意図が見え、「今のあなたは悪い子」というのを強調しているにすぎません。ゆくゆくは子どもの反発をかうことになるでしょう。根拠のない「いい子だから」という言葉は、赤ちゃんのうちから控えるべきです。

つい言ってしまう言葉「どうしてママの言うことが聞けないの!」

【思考停止】子どもの思考力の発達を妨げる言葉
この言葉の裏にあるのは「お母さんの言うことは絶対で、理屈抜きに従わなければならない」という親の権威の押しつけです。これは子どもに向かって「あれこれ考える必要はない」と言っているのと同じ。少し大きくなってきたら、なぜそうしたほうがいいのか、理由を説明することを習慣にしましょう。

つい言ってしまう言葉「お願いだから」

【わがままの増幅】ここぞというときは毅然とした態度で
子どものわがままは、一般に親への依頼心が形を変えてあらわれたもの。言い換えれば、親をきりきり舞いさせ、自分に関心を向けさせることをおもしろがっている面も。そんなときに親が「お願いだから」と子どもに屈してしまうと、子どものわがままをますます増長させてしまいます。

つい言ってしまう言葉「バカ!」「本当にダメな子!」

【反感】何がいけないのかの基準を教えるべき
無意識のうちについ言ってしまう「バカ!」「ダメ!」という言葉は、きわめて感情的な評価を基準にして子どもを見ていることになり、「何がいけなかったのか」という客観的な判断基準が示されません。これでは子どもの反感をかうだけで、子どもは劣等感にとらわれてしまいます。

つい言ってしまう言葉「やっぱり…」「どうせ…」

【挫折感】やる気を奪い自信を失わせる
親が何げなく口にする「やっぱりうちの子は」「どうせうちの子は」という言葉は、「これ以上何をしてもダメ」と言っているのと同じ。子どもの将来を否定することになります。親から見放されたという挫折感を与えるこれらの言葉は、赤ちゃんのうちから禁句にしたいもの。

つい言ってしまう言葉「痛かったわね」

【甘え】「痛くないわね」と問いかけるのが正解
これは子どもが本当に痛いかどうかにかかわらず、「うん、痛い」という返事を強要してしまう問いかけ。少しぐらい我慢できるところを「痛い」と言えば親がかわいがってくれると思い、甘えを生み出します。過度の甘えを封じ込めるため、日常の何げない言葉にも気を配りましょう。

妊娠・出産のことはPre-moで!
premohyoushiAmazon_100

お話/多湖 輝先生 千葉大学名誉教授。東京大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。心理学研究のかたわら、頭脳開発、子育て、中高年問題などの著書でベストセラーを生み出す。2007年4月より乳幼児教育に特化した「東京未来大学」学長に就任。主な著書は『頭の体操』(光文社)、『しつけの習慣』(PHP研究所)、『子どもを伸ばすお母さんの魔法』(朝日新聞社)など。2016年3月、90才で永眠。
出典:Pre-mo ※情報は掲載時のものです。

あなたにおすすめ

注目コラム