尾木ママ教えて! “登園渋り”は、この先の不登校へつながるの?

コラム
公開日:2016/10/16
更新日:2016/10/17
尾木ママ教えて! “登園渋り”は、この先の不登校へつながるの?

「園に行きたくない!」それはある日、突然やってくる

幼稚園や保育園に通っている子なら、誰もが必ず一度や二度は言う「行きたくない!」は、ある日、突然やってきます。ただでさえ慌ただしい朝に、この「行きたくない!」が始まると、ママはついイライラして叱ってしまうことも。出勤時間が迫ってくる保育園ママはなおさらでしょう。そんな“登園渋り”に困り果てているママも多いのではないでしょうか。では、いったいどのように対処すればいいのでしょう?

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将来、不登校になったらどうしよう……

子どもが「行きたくない!」と言い出したとき、「まさか、このままだと将来、うちの子が不登校に⁉」と不安になってしまうママもいることでしょう。ママ友や先輩ママ、祖父母などに相談しても「うちもそんなことあった」、「そのうち行くわよ」などと、なぐさめられて一時は安心するものの、登園渋りがエスカレートすればするほど、精神的にまいってしまうママたちもいるようです。しかし、「“登園渋り”は、まったく異常なことではなく、どの子にも起こるよくあることと理解することが大切です」(尾木ママ)。あまり深刻に考えすぎるのはNGなのです。

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“登園渋り”をエスカレートさせないためには

昨日まで楽しく通っていたのに急に「行きたくない!」と言い出したら、些細なことかもしれませんが、園生活に何らかの原因があるはずです。まずは、それが何なのか探ることからはじめましょう。大人にとっては小さなことでも、子どもなりの理由があるんですよ。園の先生にも早めに相談して、原因となるきっかけをなるべく取り除いてあげることが大切です。また、子どものグズグズの原因は“ママにかまってほしい”サインかもしれません。「行こう!」「行かない!」の押し問答から、次第にムキになって「行かなきゃダメ!」と頭ごなしに叱らず、「そういう日もあるよね」と共感してあげましょう。共感することは、“叱らなくてもしつけができるコツ”の重要な要素のひとつです。

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イヤなことを乗り越える「折れない心」を育てる

これから先、親がいくら目配りしてストレスの種を排除してあげても、小学校、中学校と進級していく中で、“イヤなこと”にもまた必ずぶち当たることでしょう。それを乗り越える力をつけていくには、自分でイヤだと思う感情をはねのける力、つまり「折れない心」を育てることが大事。ママに自分の話をしっかり聴いてもらい、共感された経験が、子どもの自己肯定感やストレス耐性を高めることにつながります。自分の力でイヤなことをはねのけ、たくましい心が育つためにサポートできるのは、ママやパパなんです!

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お話/尾木直樹 教育評論家。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、22年間子どもを主役としたユニークで創造的な教育実践を展開、その後大学教員に転身。2003年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。2012年4月からは法政大学教職課程センター長・教授に就任。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として子育てと教育、メディア問題等に関する現場に密着した調査・研究に精力的に取り組んでいる。 

出典:『尾木ママの叱らずしつけ21のコツ』(尾木直樹/主婦の友社刊)イラスト/原あいみ(京田クリエーション)

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