【救急車呼ぶ? 呼ばない?】赤ちゃんの急な高熱、けいれん、転倒してケガ、こんなときどうする?

 専門家監修
公開日:2016/11/19
更新日:2019/11/18
【救急車呼ぶ? 呼ばない?】赤ちゃんの急な高熱、けいれん、転倒してケガ、こんなときどうする?
監修
萩原佑亮先生
都立小児総合医療センター 救命救急科

高熱や転倒で頭を打ったなど、赤ちゃんの「まさか!」の場面に直面したとき、「救急車を呼んだほうがいいのかも」と思いながらも、ためらったことがあるママは多いものです。そこで、救命救急科のドクターに救急車を呼ぶ基準を教えていただきました。

救急車を呼ぶべき? その1熱が高いとき

【こんなときは救急車を呼んで!】
◆呼吸の様子がおかしい、ぐったりしている
◆けいれんしている

高熱だからといって、緊急度が高いとは限りません。逆に、それほど熱は高くなくても緊急度が高い場合もあります。呼吸や意識、顔色、けいれんの有無などで判断しましょう。

救急車を呼ぶべき? その2頭を打ったとき

【こんなときは救急車を呼んで!】
◆意識が乏しい、嘔吐が続く
◆けいれんした

呼びかけても反応が薄い、吐き続ける、けいれんした、などは緊急度高。症状はすぐには出ない場合があるので、症状がなくても1日は様子を見ましょう。

救急車を呼ぶべき? その3誤飲したとき

【こんなときは救急車を呼んで!】
◆異物がつまって呼吸ができない
◆顔色が真っ青、呼吸の様子がおかしい

異物が詰まって呼吸困難を起こしている場合は一刻を争います。すぐに、救急車を呼びましょう。異物が取れても意識や顔色、呼吸に異変があるなら救急車を。

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救急車を呼ぶべき? その4やけどしたとき

【こんなときは救急車を呼んで!】
◆広範囲にわたるやけど
◆熱い空気を吸い込んだ、すすが鼻や口についている

やけどはなによりもまず、冷やすことが大切です。救急車を待っている間も、流水やぬれタオルなどで冷やし続けるのが鉄則です。服は無理に脱がせず、着たまま水をかけます。

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From Dr.救急車を呼ぶべき基準は、重症度よりも緊急度

救急車を呼ぶかどうかの判断基準は、病気やケガの『重症度』ではなく『緊急度』が高いかどうかです。

緊急度が高いとは、一刻を争って早急な処置をしなければ深刻になりうる状態のこと。たとえば、異物をのどに詰まらせて窒息すれば、短時間で死に至ることもあります。これは緊急度が非常に高いケースです。逆にがんのように重い病気でも一刻を争う治療(数分も待つことができない)が必要なければ、重症度は高いけれども緊急度は低い、といえます。 

ママが『これはいつもと違う。明らかに何かおかしい』と漠然とした危機感を抱いたら、それは緊急度が高いケースである可能性が高く、「親のカンが、子どもの異常を見分けるいちばんのセンサーである」ことは、さまざまな研究からも裏づけされています。親が「明らかにおかしい」「すぐみてもらわないとまずい」と感じたら、たいてい当たっています。そのとき、救急車を呼ぶことをためらう必要はありません。

初めての子育てでは不安も大きく、最初はカンも鈍くてはずれることがあるかもしれません。救急車で病院に行った結果大したことなかった、ということもあるでしょう。その経験で親も学び、いっしょに成長してほしいと思います。

救急車を呼ぶか迷ったら電話で相談も!#8000

#8000(小児救急電話相談)にかけると、住まいのある都道府県の窓口に自動転送され、看護師が症状に応じてアドバイスしてくれます。ただし24時間対応ではなく地域ごとに受付時間が違うので、平時にチェックしておきましょう。 

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高熱や誤飲など予想外のことが起こると、ママ自身があわててしまい、救急車を呼ぶべきか冷静に判断ができないことも。けいれんしている、意識がはっきりしない、呼吸や顔色がおかしいなど、緊急度が高いケースはぜひ覚えておいてください。

イラスト/椙浦由宇 文/柿沼曜子

※この記事は『Baby-mo』より加筆・再編集したものです。

監修
萩原佑亮先生
都立小児総合医療センター 救命救急科
弘前大学医学部を卒業後、国立国際医療センター(現・国立国際医療研究センター)、東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻(公衆衛生大学院)、川口市立医療センター救命救急センターを経て現職。救急科専門医、小児科専門医、公衆衛生学修士。

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