安産のための母子健康手帳の使い方

コラム
公開日:2016/09/28
安産のための母子健康手帳の使い方

妊婦さんになると交付してもらえる母子健康手帳。実は、この母子健康手帳を使いこなすことは、安産の近道なのです。安産のために妊娠中に注意しなければいけない体重増加や血圧などの母体の経過、胎児の成長などを記録していく大切な役割をもっているからです。
また、巻末の読み物のページでは、妊婦さんたちの悩みとして上位にランキングされる体重管理や胎児の成長、つわりなどについての細かい情報がたっぷり掲載されています。妊婦さんや夫が知っておきたい情報がたくさんつまっているのです。
そして生まれた後も、赤ちゃんの予防接種の記録などが記入されていきます。これらの情報は赤ちゃんが成長して入園・入学時にも必要になるものばかり。
今後長いおつきあいになる母子健康手帳について調べてみました。

母子健康手帳でチェックしているものって?

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尿糖

妊娠糖尿病を早期発見するための検査。尿検査で尿糖の量を調べます。糖が検出されなければ「−」、出ていた場合はその量に応じて「+」「++」と記録されます。

血圧

血圧は最高血圧140㎜Hg/最低血圧90㎜Hg以上の場合、妊娠高血圧症候群の可能性があるため、さらに詳しい検査をし、必要があれば薬の処方や食事指導が行われます。

浮腫

浮腫とはむくみのこと。足のすねを手で押してへこみの程度で調べます。へこみが戻らない場合は「+」や「++」と記され、引き続き注意が必要となります。

尿タンパク

尿検査で、尿タンパクが出ていないかを調べます。出ていなければ「−」、出ていれば量に応じて「+」「++」と記録されます。続く場合は妊娠高血圧症候群の可能性も。

妊娠週数

健診時の妊娠週数が記入されます。妊娠期間を40週と見て、週単位で妊娠経過をあらわします。記入法は「15週」「15w3d(15週3日の意味)」など産院によってさまざま。

子宮底長

妊娠4~5カ月ごろから測る項目。「子宮底」は子宮のいちばん上端のこと。子宮底長は恥骨の先端から子宮底までの長さで、羊水量や赤ちゃんの発育の目安とします。

腹囲

妊娠4~5カ月ごろから測る項目。おへその位置でメジャーをぐるりと巻いて、おなかの周囲の長さを測定します。誤差が出やすいため、最近では測定しない産院もあります。

体重

急激な体重増加はトラブルの原因となるため、主に前回よりどれだけふえたかを確認するために毎回測定します。順調にふえているかを経過観察するものです。

その他

その他、特別な検査を行った場合に記入する欄や、おなかの張りや出血があったときに行った処置、安静や仕事の休業や食事指導などの注意事項を記入する欄もあります。

妊娠中~産後まで使えるお役立ち情報ページ

妊産婦の栄養と食生活

「栄養バランスよく」と言われても具体的に1日に何をどれだけ食べたらいいかわからない妊婦さんのために、食事の目安がひと目でわかります。料理の例ものっているので、つわりが落ち着いたら、ぜひ活用しましょう。
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母性健康管理事項連絡カード

働くママを守ってくれるためのページです。主治医などが行った職務内容の軽減や時短、通勤緩和などの指導事項の内容を、妊産婦から会社に明確に伝えるためのカード。仕事を続ける妊婦さんは知っておくと役立ちます。
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予防接種の記録

生後2カ月から赤ちゃんの予防接種が始まり、そのスケジュールは複雑。何をいつ接種したかは、入園・入学時まで聞かれることがあるので、しっかり「予防接種の記録」のページに記載し、記録票もはっておきましょう。
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事故の予防

赤ちゃんの事故で最も多いのは不慮の事故、しかもそのほとんどは家庭内で起きています。子どもの口の大きさの目安が実寸で掲載されているなど、あらかじめ知っておくと役に立つ情報がたくさん記載されています。
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お話/
白金高輪海老根ウィメンズクリニック
院長 海老根真由美先生
埼玉医科大学医学部卒業後、埼玉医科大学総合医療センター母体胎児部門病棟医長をへて現職。妊娠中や産後のママの体のケアにも力を注いでいます。2児のママ。

出典:ファーストプレモ2016年初夏
※情報は掲載時のものです。

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