歩けるのにベビーカーを使っていると、成長に影響があるって本当!?

コラム
公開日:2016/09/20
歩けるのにベビーカーを使っていると、成長に影響があるって本当!?

ベビーカーは育児ライフの必需品。でも、歩けるようになってからいつまでも使っていると、子どもの成長に影響があるという報告も。発育発達学の専門家にうかがいました。

子どもの1日の歩数は70年代のほぼ3分の1に

子どもを乗せてスイスイ動けるベビーカーは、お出かけの必需品。子どもが歩けるようになってからも、急いでいたり疲れていたりするときは、つい頼りたくなるものです。しかし、いつまでも頻繁にベビーカーを使うことは、子どもの成長に大いに問題があるようです。

「子どもの1日の歩数は、1970年代後半には平均2万7000歩でしたが、今は平均1万歩を切っているという調査結果が出ています」と、山梨大学の中村和彦先生。歩数の減少は体力の低下だけでなく、脳や心の発達にまで影響を及ぼしていると、中村先生は危惧しています。

早めにベビーカーを手放す勇気を

「子どもにとって歩くことは単なる歩行ではなく、遊びのひとつ。自分の興味や関心に向かって進み、いろいろなものを発見し、見て、さわって、感じています。こうしたさまざまな行動が脳の発達を促し、感動することで心も成長しているのです」(中村先生)

子どもは、体を使った遊びを通して思考力や判断力、情緒、社会性といった能力を育んでいます。いつまでもベビーカーに乗っていては、子どもがバランスよく育っていかないのではないかと、中村先生は指摘します。時間的余裕のない今の子育てにおいて、ベビーカーは救世主ともいえる存在ですが、子どもの成長を考えて、早めに手放す勇気をもってほしい、とも。

「子育ては“効率的”にはできません。こどもの成長のために何をすべきか、ぜひ本質的なことを考えてみてください」(中村先生)

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ママの疑問にアンサー

Q 「抱っこ!抱っこ!」で歩こうとせず、少し歩いてもすぐ乗りたがります

A 歩くのが楽しい状況なら、むやみに「抱っこ」とは言いません。「◯◯ちゃんとのお散歩はママも楽しい!」と伝えながら、子どものペースに合わせて一緒に歩いてみましょう。「虫がいるよ」「きれいな花だね」などと興味を広げてあげるのも楽しく歩くポイントです。

Q 危なっかしくて歩かせておけません。安全を考えるとついベビーカーに

A ベビーカーに乗っていれば安全かもしれませんが、子どもの好奇心を満たしたり、社会のルールを学んだりする機会は減ってしまいます。時間に余裕をもって出かけ、交通量が多い場所では抱っこをするなどして、なるべく自由に歩かせてあげてください。

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アドバイス/山梨大学大学院教育学研究科 教授 中村和彦先生 発育発達学や運動発達学を専門とし、子どもの遊びの重要性に関する調査・研究の第一人者。NHK教育テレビ『からだであそぼ』監修。著書に『子どものからだが危ない!』(日本標準)

出典:Baby-mo(ベビモ)より
※情報は掲載時のものです

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