生後6カ月以降は注意したいおたふくかぜってどんな病気?

コラム
公開日:2016/09/20
生後6カ月以降は注意したいおたふくかぜってどんな病気?

4〜5年間隔で流行を繰り返している傾向のおたふくかぜ。今年は2011年以来の流行年だそうです。現在、流行拡大が心配されているはしか同様、1才をすぎたら予防接種を受けるのを忘れずに。
病気のサイン
●熱が出る
●耳の下、あごの下がはれて痛む

4~5才児に多く、耳の下がぷっくりはれる

ムンプスウイルスに感染して、耳下腺(じかせん)や顎下腺(がっかせん)がはれる病気で、せきやくしゃみでうつります。生後6カ月過ぎからかかる可能性がありますが、もっとも多いのは4~5才児です。また、かかっても3割は症状の出ない不顕性感染ですが、かかると終生免疫がつくため、二度とかかりません。
2~3週間の潜伏期間を経て、耳の下からあごにかけてぷっくりはれてきます。はれは左右に出ることも、片方だけのこともありますが、はれている間はあごを動かすだけでも痛く、食欲もなくなります。同時に38~39度くらいの熱が出ることも。はれのピークは1~2日目で、熱も2~3日で下がります。
感染の危険があるのは、あごがはれる数日前から、はれがすっかり消えるまで。感染力の強いウイルスなので、この間は保育園や幼稚園、学校は休みます。

髄膜炎や難聴など合併症には注意を

病気自体は比較的軽いのですが、ムンプスウイルスは全身の臓器に感染しやすいため、むしろ心配なのは合併症です。無菌性髄膜炎が最も多く、脳炎を起こすことも。ウイルスが内耳に感染すると、難聴を引き起こすこともあります。ほとんどは片耳だけなので気づきにくいのですが、おたふくかぜから1~3週間後、呼んでも振り向かないとか、聞こえが悪いようだと感じたら耳鼻科を受診しましょう。
ウイルスに対する薬はないので、発熱や痛みなどに対する薬による対症療法になります。ほおがはれて飲み込むのがつらそうなときは、のどごしのよいスープやゼリーなどを与え、すっぱいものは避けます。

お話/ 国立成育医療センター 理事長・総長 五十嵐 隆先生 東京大学医学部卒業後、都立清瀬小児病院、東大附属病院小児科助手、ハーバード大学ボストン小児病院研究員、東大附属病院分院小児科講師などをへて、2000年に東京大学医学部小児医学講座教授に。2012年より現職。日本小児科学会会長などの要職も務める。 イラスト/長岡伸行 出典:Baby-mo特別編集 はじめてママ&パパの育児 ※情報は掲載時のものです。

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