近所の公園遊びが赤ちゃんの脳を育てる?

コラム
公開日:2016/09/10
近所の公園遊びが赤ちゃんの脳を育てる?

ご近所にだって赤ちゃんの脳へよい刺激を与える環境やチャンスはたくさんあるのです。わざわざ遠くに行かなくても大丈夫! 公園で走り回ったり、児童館でお友だちと遊んだり、小さな子どもにとっては近所でのお出かけも新鮮な体験の連続。家のまわりに、どんなお出かけスポットがあるか思いかえしてみてください。発達心理学や運動生理学の2人の専門家の先生に、いつもの公園遊びを“育脳”遊びにするポイントを教えていただきました。

見たものに言葉を添えてあげれば学びの土台になります

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発達心理学のスペシャリスト 菅原ますみ先生

新しい風景に出合う、珍しい音や空気にふれる、いろい ろな人を知る……、子ども の育ちに大事な要素は、お出かけの中にすべて含まれてい ます。子どもが興味をもったときは等しく学びにつながりますので、近所の公園や児童館などには、毎日でも時間を見つけて足を運んでほしいですね。
もう1つお願いしたいのが、たまにでOKなのですが、魚屋さんに行ったら「おいしそうなお魚さんだね」、雑貨屋さんでコップを見つけたら「コッ プだね」と言葉がけを添えてあげること。子どもが見たものを親と共有する習慣はとっても大事だからです。大きくなったときに、たとえば沖縄に行くとします。するとその前に首里城の歴史を自発的に調べていく、というふうに小さいころの共有の習慣は学びをどんどん広げてくれるのです。ママが感動したら、心の中にしまわないで赤ちゃんに伝えましょう。ちょっとした手間をかけることが、親が先生として機能し、子どもにとっては大きな学びとなるのです。

砂場遊びひとつでも子どもはさまざまな体験をしています

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運動生理学のスペシャリスト 内藤久士先生

0〜3才だと外遊びのトップは、やっぱり砂場遊びでしょうね。砂場遊びだけを見ていると、砂をいじっているだけだから大したことではないように見えますが、実は砂場遊びをするためにはバケツを持ったり、道具を試してみたり、小さな子はいろいろな経験をするわけです。つまり砂場遊びひとつで、体のさまざまな感覚や体の動かし方を学んでいるのです。

子どもの中には1人でもくもくと集中して遊んでいる子もいますが、すぐに飽きて別のことをする子もいます。それはその子それぞれの個性であって、子どもは子どもなりに楽しんでいます。親は介入せず、あくまでも手助けする、アシストするというスタンスで遊びを見守ることが大切です。
すべり台などの遊具に興味を示したら、最初は一緒にやって親の安心感の中で感覚を身につけることが大事。公園の遊具はもう少し大きな子どもたちを想定したものが多いので、くれぐれも恐怖感を抱かせないように気をつけましょう。

お話/
菅原ますみ先生
お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科教授。文学博士。専門は子どものパーソナリティー発達と精神病理。0~26才までの発達を追う縦断研究といった日本では数少ない長きにわたる研究を行う。自身の二児の母。

内藤久士先生
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科教授。医学博士。研究分野は運動生理学、体力学。文部科学省幼児期運動指針策定委員会委員・同ワーキンググループ委員長。国民の体力に関する取材協力や出演TVは多数。

出典:お出かけBaby-mo 育脳スペシャル
※情報は掲載時のものです。

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