太りすぎもやせすぎもNG! 妊娠中の体重管理の注意点

コラム
公開日:2014/02/23
太りすぎもやせすぎもNG! 妊娠中の体重管理の注意点

妊娠中のは太りすぎてもよくないですが、逆にやせてしまってもよくありません。妊娠中の体重管理は意外とむずかしいものです。どのようなことに注意すれば適正な体重増加になるのか、ポイントをしっかりおさえておきましょう!

元気な赤ちゃんを産むための適正な体重増加とは

体重管理を考えるうえでひとつの目安になるのが「BMI(ボディ・マス・インデックス)」です。これは、妊娠前の体重と身長から計算した数値によって、自分が「やせ」「標準」「肥満」のどれにあてはまるかを見る指標。妊娠前のBMIの数値により、妊娠中の体重管理の目安、「妊娠中、どのぐらいまで体重をふやしてOKか」が異なります。この基準は、医師や施設の方針、日本産科婦人科学会、厚生労働省など、機関によって、提唱されるものが異なり、厳密な決まりはありません。

体重が増えすぎると危険なことは

「自分ならでは」のコントロールを一例として、日本産科婦人科学会では、BMIが18未満の人を「やせ」、25以上を「肥満」としています。妊娠中に体重がふえすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの発症率、帝王切開になる確率が高まるほか、巨大児や死産などのリスクも高まるという報告があります。そのため、もともと肥満ぎみの人は、妊娠中に体重をふやしすぎないように注意する必要があります。

逆にやせすぎてもリスクがあります

ただ、やせていればいいというわけではありません。やせすぎの場合にも、切迫早産や早産、低出生体重児などのリスクが高まるというデータがあり、「やせすぎ」にも注意が必要です。特に最近は、社会的にダイエット志向が高まり、やせすぎ妊婦さんが多い傾向もあるようです。

元気な赤ちゃんを産むためには、適正な体重増加も必要なこと。一般的には、BMIが18未満の人は+10〜12㎏、18〜24の人は+7〜10㎏、25以上は+5〜7㎏が、体重増加の目安といわれています。妊娠前の体重や体型によって、その人なりの適正な体重増加を目指し、管理していくことが大切といえるでしょう。

食事と生活の工夫で体重コントロールを

赤ちゃんを産むためには適正な体重増加が必要
体重をコントロールしていくために、まずは妊娠前の自分の食事や生活を把握しましょう。体重管理の方法として、妊娠中は「運動して減らす」より、「食事と生活の工夫でふやしすぎないようにする」を基本にします。さまざまな食材をバランスよく、薄味で食べられる工夫をして、1日3食を規則正しく食べましょう。生活面でも、「早寝早起き」「無理のない程度に家事や仕事に精を出す」「動いたあとは休養をとる」というライフスタイルにシフトチェンジしていけるのが理想です。塩分ひかえめで、栄養バランスのとれた食事を心がけて、しっかりかむと満腹感が得られます。

妊娠中のママの栄養状態が赤ちゃんの体につながる

実は、妊娠中の体重管理は、それまでの食事や生活を見直し、改善する絶好のチャンス。それは、産後の赤ちゃんとの暮らしへの準備にもつながっています。特に食事に関しては、「ママの妊娠中や妊娠前の栄養状態が、赤ちゃんの将来の生活習慣病発症に関係がある」という報告もあり、赤ちゃんにとっても大切なことといえます。

妊娠後期に体重が増えやすいので初期にセーブを

また妊娠中は、後期に体重がふえやすいので、初期にふやしすぎずセーブしておくと、後半がラクかもしれません。このように、妊娠中でも「ふえてしまいやすい時期」「あまりふやさないほうがいい時期」などの差があり、体質や生活など、その人その人の条件によっても異なります。主治医とよく相談し、「自分ならでは」の体重管理プランを考えてみましょう。

適正な体重増加をCheck!

適正な体重増加をCheck!

<BMI別・妊娠中の体重増加の目安>
18未満 : やせ 10〜12kg増
18〜24 : ふつう 7〜10kg増
25以上 : 肥満 5〜7kg増

BMI=Body Mass Index

お話/瀬戸病院
田口彰則先生
2010年より瀬戸病院産婦人科常勤医。日本産科婦人科学会専門医。
出典:「Pre-mo(プレモ)」※情報は掲載時のものです
イラスト/ハセガワ・アヤ

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