予防接種のギモン。10月から定期接種になる「B型肝炎」って!?

コラム
公開日:2016/06/28
更新日:2016/08/25
予防接種のギモン。10月から定期接種になる「B型肝炎」って!?

BCGにMR、四種混合などたくさんある予防接種。秋からは「B型肝炎」も定期接種になります。名前は聞いたことがあるけれど、実際にはよく知らないB型肝炎について、ドクターにお話をお伺いしました。接種時期や接種回数など参考にしてください。

B型肝炎に感染すると、将来「肝臓がん」に!?

「肝炎」はお酒を飲む人の病気……そんなイメージを持ちがちですが、そうではありません。たとえばB型肝炎ウイルスは感染力が強く、毎年2万人がかかるとされています。感染してすぐ発病することもありますが、多くは肝臓に長くとどまって少しずつダメージを与え、将来的に肝硬変や肝臓がんを引き起こします。

肝臓がんの主な原因はB型肝炎、とさえいわれているのです。慢性化した肝炎は特に症状がないことも多く、病気の発見を遅らせます。

ママがB型肝炎にかかり、無症状でウイルスを持っている(キャリア)場合、出産時に赤ちゃんが感染することがあります。今まではこのケースでのみ、健康保険適用でワクチンが打てました。

小さいときにかかるほど、慢性化しやすい傾向が

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しかしB型肝炎は、キャリアのママから赤ちゃんにうつるだけではありません。せきやくしゃみで飛び散る唾液、ポロリと流れる涙、などにウイルスが含まれている人からも感染します。父子感染や経路不明の感染もあり、だれでもかかる可能性がある病気。WHO(世界保健機関)は、B型肝炎ワクチンの定期接種化をすすめており、事実多くの国で定期接種になっています。

こうした流れを受け、日本でも今年10月からB型肝炎の予防接種が定期接種になることが決まりました。予防効果を得るためには3回の接種が必要で、定期接種で受けられるのは1才まで。日本小児科学会は2カ月、3カ月、7~8カ月での接種をすすめています。

B型肝炎は、小さいときに感染するほど慢性化する傾向があります。こうしたことから、生後できるだけ早い時期の接種スタートが望ましいのです。

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アドバイス/アルパカこどもクリニック院長 西野多聞先生
東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学附属病院のほかイギリス、アメリカなどで研鑽を積み、2012年、都内にアルパカこどもクリニックを開院。ていねいな診察と納得のいく医療を目指し、ママたちから大きな信頼を寄せられている。
出典:Baby-mo2016年夏秋号より
※情報は掲載時のものです

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