妊娠中のイライラ、予防接種は受けていいの? 妊娠初期の気がかりQ&A

コラム
公開日:2016/05/02
妊娠中のイライラ、予防接種は受けていいの? 妊娠初期の気がかりQ&A

妊娠中はささいなことでも不安になることが多いもの。そんな気がかりをドクターがスッキリ解消してくれます。今回は、妊娠中のイライラと、予防接種についてアドバイスいただきました。

Q.イライラしたり、感情的になってしまう。これは妊娠のせいですか?

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最近、すごくイライラしたり、つい夫に強い口調でものを言ったり、ひどくあたってしまったり……。いけないなとは思うのですが、感情的になってしまうのは妊娠のせいなのでしょうか?(29才・妊娠3カ月)

A.ホルモンの変化や不安でイライラしやすくなります。夫と妊娠・出産体験を共有しましょう
妊娠中は黄体ホルモンがどんどん分泌されますが、このホルモンは体のなかに水分をためるはたらきがあります。体内の水分がふえると、脳髄圧が上がるので、イライラしやすくなります。これが原因のひとつ。
また、妊娠というまったくはじめての経験に対する不安感も気持ちをイライラさせたり、短気にさせたりします。妊娠3カ月ですと、つわりもあるかもしれませんね。自分は体調が悪く、あれこれと不安なのに、近くにいる夫はのんきにしているように感じられて、イラつく……なんていうこともあるでしょう。
こうしたイライラを少しでも軽減するためには、夫を妊娠というイベントに巻き込む必要があると思います。たとえば定期健診は夫婦いっしょに産院に行くようにして、ふたりで超音波を見たり赤ちゃんの心音を聞いたりして、早い時期から妊娠体験を共有する、家事を手伝ってもらう、不安や悩みを話し合うなど、心身ともに夫にサポートしてもらうといいのではないでしょうか。
そして可能ならば、夫も出産に立ち会って、少しでも妻の大変さ、出産のつらさを共有するようにすれば、その後の子育ても、ふたりでじょうずに分担できると思います。

Q.妊娠中、予防接種は受けておくほうがいいでしょうか?

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妊娠中に受けておくほうがいい予防接種はありますか? 私は水ぼうそうは、かかった記憶がありますが、はしかや、おたふくかぜにはかかっていません。予定日が冬なのですが、インフルエンザはどうでしょうか?(27才・妊娠3カ月)

A.インフルエンザはOK、はしかやおたふくかぜなどはNG
予防接種で使うワクチンには、病原性を弱めたウイルスや細菌を接種して感染を起こさせ免疫をつくる生ワクチンと、ウイルスや細菌の病原性を無毒化したものを接種する不活化ワクチンの2種類があります。
妊娠中に生ワクチンを接種すると、免疫力のない胎児に感染してしまう心配があります。はしか、風疹、ポリオ、おたふくかぜ、水ぼうそうは生ワクチンを接種するので、妊娠中は受けないでください。
心配ならば、インフルエンザ、日本脳炎、B型肝炎、百日ぜき、コレラなどの予防接種は受けてもかまいません。結核の予防接種であるBCGは胎児に影響する恐れが少しですがあるので、身近に結核の患者がいるなど、特別な理由がなければ接種は控えるほうがいいでしょう。

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お話/四谷川添産婦人科 院長 力武義之先生
1970年日本医科大学医学部卒業。日本医科大学産婦人科、東京医科歯科大学麻酔科、東京都立府中病院麻酔科勤務をへて、81年日本医科大学産婦人科医局長、89年四谷川添産婦人科医院長に。(社)新宿区医師会副会長、(社)日本産婦人科医会常務理事、(財)日母おぎゃー献金基金専務理事。
出典:2016春夏 First Pre-mo
※情報は掲載時のものです。

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