ペット、生肉から感染!? 妊娠中に注意したい「トキソプラズマ症」

コラム
公開日:2016/04/19
ペット、生肉から感染!? 妊娠中に注意したい「トキソプラズマ症」

ペット由来の感染症の中でも、妊娠中特に注意したいのが「トキソプラズマ症」。妊娠中に初めて感染すると胎児に感染するリスクが高く、障害が生じるなど重症化の恐れもあります。飼っているペットとの暮らしや日常生活で気をつけたいことは何でしょうか。

猫のトイレ掃除やガーデニングは妊娠中は避けて

トキソプラズマが寄生しているのは猫の体内や豚、牛、鶏、羊、馬など食用肉の動物の体内、土の中などです。猫のふんにはトキソプラズマの卵が含まれていることがあるので、トイレ掃除や過度な接触には要注意。口や目から体内に入ることで人に感染するので、庭でのガーデニングなどの土いじり、生肉や加熱が十分でない肉を食べることも妊娠中は避けたいものです。

だからといって前々から飼っている猫を手放さなければならないかというと、必ずしもその必要はありません。飼っている人が妊娠する前にトキソプラズマに感染し、すでに抗体ができている可能性が高いからです。とはいえ、やはり妊娠中は十分な注意が必要です。

血液検査で抗体の有無を調べることが可能

トキソプラズマの抗体があるかどうかは血液検査でわかります。もしも検査をして抗体がないとわかっても、猫のふんにトキソプラズマの卵がいるのは、猫の生涯のうちで2週間。感染の可能性はそう高いとはいえません。

妊婦さんがふんの処理をしない、猫を外に出さないなど適切な対応をとれば、そのまま飼い続けても問題ないでしょう。また妊娠中の感染が判明しても、妊婦さんが抗生物質を服用することで、赤ちゃんが重症化するリスクを下げることができます。なるべく早く投薬を開始したほうが効果が高いので、妊娠が判明したらなるべく早く検査を受けましょう。

アドバイス/三井記念病院 産婦人科部長 小島俊行先生
トキソプラズマ感染症を合併した妊娠を日本で最も多く取り扱う施設で産科部長を務める。先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」顧問。

発売中のPre-moには、このほかにも妊娠ライフのアドバイスがたくさん!

WEBプレモ夏表紙

Amazon_100

出典:Pre-mo(プレモ)2016年夏号より
※情報は掲載時のものです

あなたにおすすめ

注目コラム