「パパ育」は妊娠中からスタート! 育児は「総監督」のママが先導を

コラム
公開日:2016/04/25
更新日:2017/02/12
「パパ育」は妊娠中からスタート! 育児は「総監督」のママが先導を

多くの赤ちゃんの健やかな成長と、ママたちが子育てに幸せを実感できることを目的に発足した「ピジョン にっこり授乳期研究会」。そのメンバーのひとりで、これまで何十年にもわたってママ&パパたちとふれあってきた、聖マリアンナ医科大学 小児科学教室 新生児分野 名誉教授の堀内勁先生が、ママが抱える疑問や悩みについてアドバイス! プレママ&ママにとって大事な問題「パパの育児参加」についてお話をうかがいました。

夫は妻の育児風景を見て学び、だんだん父親になる

 「産後の一カ月健診へ夫婦でいらっしゃったとき『うちの妻は、いったいどうなってしまったのでしょうか……』と、こっそり私に話されるパパが結構多いのです。産後、まさか自分の奥さんがあんなに子どもだけに集中してしまうとは、ママが妊娠中には想像ができていないのですね。パパはそんなママの様子に驚くばかりで、さらにそんなパパの姿が、ママにとっては頼りなく感じます」

ママは妊娠中から、体の変化とともに心も母親になっていく一方、パパはなかなか親になりきれない、とはよく聞く話です。しかし慣れない育児をしているのはママだって同じ。「パパはもう少し、しっかりして!」とついイライラしてしまうものですが……。

「たとえば、パパが休日に赤ちゃんをお風呂に入れようとしたとき、たまにしかやっていないパパは、赤ちゃんを抱っこする手が震えていたり、裸になった赤ちゃんが大泣きしてあわててしまったりします。そのときママは『あぶないじゃない!』とパパを怒ってしまうことがありますね。でもそこで怒られてしまうと、パパとしては『もうお風呂に入れるのはやめようかな』と思ってしまいます。

パパはママが育児をする様子を見て学び、実行します。そんなパパの姿をママが認め、だんだん父親になっていく、というプロセスがあります。ですから『家へ帰っても自分の役割は何もない』『俺がやっても妻をいら立たせるだけ』と感じてしまうと『もう少し残業して帰ろうかな』『奥さんと子どもが寝たころに帰ろうかな』となってしまうわけです」

ママはオーケストラの指揮者。妊娠中から周囲の人へ役割分担を

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パパの育児は危なっかしく、ママがやったほうが早い! と思うことが多々あっても『ダメ! もう私がやる!』と言葉を発してしまう前に、少し我慢してパパの様子を見守ってほしい、またママひとりで育児をやろうとしないこと、と堀内先生はおっしゃいます。

「ママに必要なのは、周囲を巻き込む力です。子育てはママひとりでできるものではありません。昔は子どもをひとり育てるのに村全員、500~1000人の力がいるといわれていたほどです。ママはオーケストラの指揮者だと思ってください。この育児はパパにまかせる、これは祖父母、これは小児科医……など、コンダクターとなって妊娠中から役割を決め、周囲を巻き込むことが必要なのです。極端に言えば周囲の人々に『出産・育児を手伝わせてあげている』くらいの気持ちでいたっていいんですよ」

ピジョン にっこり授乳期研究会ホームページ
http://www.smile-lactation.com/jp/

ピジョン
http://www.pigeon.co.jp/

取材・文/長澤幸代

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