本当に頭の良い子に育てたいと思ったら、赤ちゃんのうちから前頭前野を働かせること

コラム
公開日:2016/04/05
本当に頭の良い子に育てたいと思ったら、赤ちゃんのうちから前頭前野を働かせること

頭の良い子というのは、ただ単に勉強ができるということではなく、何か問題にぶつかったときに、その問題の本質を見抜き、解決方法を探り、瞬時に行動ができること。とお話されているのが、医学博士でもあり久保田メソッド能力開発教室理事でもある久保田競先生。我が子もそういう子に育って欲しいと思うのは、全ての親の願いです。では、そういう行動ができる人間に育つには、どうすればいいのでしょうか? キーワードは前頭前野。今、メディアでも話題の前頭前野についてのお話をお伺いします。

最新脳科学レポート・運動や行動は、前頭前野で決まります

P25

脳科学の最近の研究で、運動や行動は、すべて前頭前野から始まることがはっきりしてきました。動くか動かないか、どんな動作をするか、いつ行うかなど、一連の決定をするのがすべて前頭前野だということがわかってきたのです。

ほんとうの頭のよさとは、何か問題にぶつかったときに、その問題の本質を見抜き、解決方法を探り、瞬時に行動できることだと、私は、常々話してきましたが、まさに、その役割を前頭前野が担っていることが、明確になってきました。

生まれたばかりの赤ちゃんがお母さんの指を握り(把握反射)、おっぱいを吸う(吸てつ反射)のは生まれつき持った「反射」で、自分の意志でやる「反応」(随意運動)ではありません。しかし、反射が反応に変わると、赤ちゃんは自分の意志で握れるようになり、自分でおっぱいをさがして吸いつくようになります。

これは、すべて前頭前野のワーキングメモリーシステム(短期記憶)が働き、どれくらいの力をどのように出すか、おっぱいはどこにあるかという情報が保存されていくからです。反射から反応へと移って行くことは、ワーキングメモリーシステムが活発になり、前頭前野が働き、大きくなっていくことです。

本書のカリキュラムでも、生後間もない赤ちゃんに「迷路反射」を使ってうつ伏せを促し、「屈曲反射」を使って足を伸ばすことを教えていますが、ここからすでに、前頭前野を大きく鍛える課題は始まっています。この時期、大切なことは、母乳を飲ませること、物を握らせること、そしてよくはわせ、転がらせることです。これを意識的にすることで、反射から反応にスムーズに移行し、前頭前野は育っていくのです。

このほか、「新版 赤ちゃんの脳を育む本」には情報満載!

akachan

アマゾンで買う

お話/久保田競先生 主婦の友リトルランド「久保田メソッド 能力開発教室」理事 京都大学名誉教授、医学博士。東京大学医学部卒業後、同大学院に進学。その後、米国・オレゴン州立医科大学に留学。帰国後、東京大学大学院を経て、京都大学霊長類研究所神経生理研究部門教授に就任し、同研究所所長を歴任する。2007年より国際医学技術専門学校副校長に就任、現在に至る。20011年珠宝中綬章受賞。
出典:「新版 赤ちゃんの脳を育む本」より ※情報は掲載時のものになります。

あなたにおすすめ

注目コラム