かぜ&インフルエンザ予防法のウソ・ホント

コラム
公開日:2015/12/19
更新日:2017/02/21
かぜ&インフルエンザ予防法のウソ・ホント

ママたちがふだんからやっている、かぜやインフルエンザの予防法。これって本当に効果があるの? 小児科の先生がジャッジします。

予防法1:ウイルスを体に入れない

かぜやインフルエンザの原因はウイルスです。予防法の第一は、ウイルスを体に入れないこと。そのためのいろいろな対策、効果のほどは?

●外から帰ったら手を洗う→予防効果あり

手についたウイルスは、手洗いが効果的。このとき、大切なのは流水で洗い流すこと。せっけんが使えなくても、必ず流水で洗いましょう。 ryuusuiarai 濡れたおしぼりや除菌シートで手をふくだけでは不十分。目に見える汚れはとれても、ウイルスは残っている可能性があります。 手をふくだけでは効果半減です。

●子ども用のマスクをさせる→効果は限定的

のどの加湿という意味では○。でも、ウイルスは顔とマスクのすき間や繊維の間から侵入します。完全に阻止することはできないので、いやがるのを無理につけさせる必要はありません。 ウイルスは側面や鼻に沿ったすき間から侵入。完璧な阻止はむずかしい。

●人混みへはなるべく出かけない→効果あり

一番の予防法は、かぜやインフルエンザの原因になるウイルスをもらわないこと。流行シーズンは、なるべく人混みへでかけないように心がけましょう。 hitogomi

●うがいができないので帰宅したら水を飲ませる→効果は限定的

水を飲むと、のどにいるウイルスは胃に流れ落ちます。インフルエンザウイルスは胃液の中では活動できないので、ある程度は予防効果が。ただし、かぜのウイルスには腸から感染するものもあるので、予防効果は限定的です。 湿ったのどにはウイルスが感染しにくいので、水分補給はこまめに。

●除菌スプレーなど、除菌グッズをこまめに使う→効果は限定的

さまざまなタイプの除菌グッズがありますが、効果はまちまち。細菌には効くけれどウイルスには効果がないものも多いので、過信せず補助的に使いましょう。 除菌グッズは補助的に使い、頼り過ぎないこと。 [ページ区切り]

予防法2:ウイルスの活動をおさえる

かぜは「寒い」からひくわけではありません。極端に冷えれば免疫力が低下してかぜをひきやすくなるかもしれませんが、原因はあくまでもウイルスです。ウイルスが元気に活動できない環境をととのえれば、かぜやインフルエンザを予防することが可能です。

●加湿器などを使って湿度を高めに保つ→予防効果あり

冬のかぜやインフルエンザのウイルスは、湿度が高いと活動しにくくなります。加湿器を使ったり、洗濯物を干したりして、室内の空気が乾きすぎないようにしましょう。ただし、加湿のしすぎは結露を招き、不衛生。50~60%を目安にしましょう。

●冷たい空気が入らないよう、窓は開けずに空気清浄機を使う→逆効果

空気清浄機のフィルターの手入れがおろそかだと、かえって空気を汚してしまうことも。室内のウイルスを追い出す効果もあるので、1日数回は換気をしましょう。 空気清浄機を使っていても、1日数回は換気を。

予防法3:ウイルスに負けない体力をつける

ウイルスと闘うのは自分の体。しっかり体力をつけて免疫力を高めれば、たとえ体内にウイルスが入ってきても撃退することができます。

●薄着育児をする→効果は限定的

「じょうぶな子に」と薄着育児を進める考え方もありますが、薄着は大人より1枚少ない程度でほどほどに。あまり冷えると体の免疫力が低下します。 薄着はほどほどにしないと、免疫力が低下します。

●寒さで体力を消耗しないよう、あたたかく着せる→逆効果

現代の暮らしでは、冬でも体力を消耗するほど体が冷えることはまずありません。あたたかすぎて汗をかき、かえって体を冷やしたりあせもになったりすることが。あたためすぎは禁物です。

●冬もできるだけ外遊びをさせる→効果は限定的

薄着育児と同様、程度問題です。外遊びさえすれば、じょうぶな体になるというものではありません。体調に合わせましょう。もちろん、元気に外で遊べるときは、たっぷり体を動かしましょう。 外遊びのときは体調も考慮して。 いかがでしたか?よかれと思って実践している予防法に、実は逆効果というものもあるんですね。寒い冬を元気に乗り切れるように、ぜひ正しい予防法を身につけてくださいね。 現在発売中のベビモには、ホームケアのコツやインフルエンザ予防接種の情報もたっぷり掲載しています! babymo201516ws buy-button-amazon kondousensei

お話/恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター 愛育クリニック 近藤恵里先生 東京女子医科大学卒業。専門は小児難病の遺伝子医療。2児の母でもあり、患者さんには実践的なアドバイスを心がけています。 撮影/土屋哲朗(本誌写真課) イラスト/仲川かな 出典:Baby-mo(ベビモ)2015-2016年冬春号「はじめてのかぜとインフルエンザ 予防はどうする?かかったらどうする?」 ※情報は掲載時のものです

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