教えて先生! 胎教と妊娠中の過ごし方

コラム
公開日:2015/10/24
更新日:2017/11/30
教えて先生! 胎教と妊娠中の過ごし方

「胎教って何をどうすればいいの?」「夫婦ゲンカの声を聞かせるのはよくない?」などプレママたちから届いた胎教&妊娠期にまつわる素朴な疑問に、産婦人科医の池川明先生、脳科学者の成田奈緒子先生にお答えいただきました。

胎教の素朴な疑問

Q.胎教はママだけでもいい?夫婦一緒がいい?

A.ママ一人でも大丈夫ですが、パパにもぜひやってほしいです

胎児期から愛情を伝えておくと、生まれた赤ちゃんがパパに対してもニコニコ笑ってくれますよ。ママが安心した妊娠生活が送れるように支えることもパパにできる大事な胎教です。(池川先生)

Q.胎教した子としない子とでは、生まれてから差が出る?

A.科学的には証明されていません

熱心な胎教がスタートして数十年たちますが、「胎教で天才児が育った」という話は聞きません。それでも、妊娠期間やそれ以前から、生まれる子どものことをイメージして生活することは、その後の子育てにいい影響を与えるのは確かです。(成田先生)

Q.赤ちゃんに絵本を読んであげてもいい?

A.ママが癒される絵本をぜひ読んで

絵本はいいですね。読むときには、おだやかな声で、ゆっくり読んであげると赤ちゃんにも届きやすいと思います。絵本を選ぶときには、ママが読んでいて心地よくなるようなものを選んでください。そして赤ちゃんが生まれたら、読んであげたいものを選ぶといいでしょう。(池川先生)

Q.胎教で英語を聞かせたらバイリンガルになる?

A.語りかけは大事ですが、英語力は期待できません

赤ちゃんは羊水の中にいますし、ママの体を通過して聞こえる音ですから、バイリンガルになれるほど明瞭には届きません。脳の機能としても、言語処理能力が高まるのは生後1才ごろですから、胎内経験だけでバイリンガルになるのは不可能。ママの声を楽しく聞かせるのがいちばんです。(成田先生)

妊娠中の素朴な疑問

Q.ママの声とパパの声、どっちがよく聞こえる?

A.高音域の女性の声に反応しやすい

生まれたばかりの赤ちゃんは、少し高めの女性の声によく反応しますから、おなかの中でもママの声は聞こえやすいかもしれません。パパも少し高めの声を意識して、はっきりとていねいに発音してみて。”赤ちゃん言葉”で話す必要はありませんよ。(成田先生)

Q.夫婦ゲンカの声を聞かせるのはよくない?

A.怒っている声のトーンが伝わります。

妊娠中期以降になると、怒っている声はトーンで聞き分けられるといわれています。耳の機能が未熟な時期でも、ケンカによるママのストレスは赤ちゃんの発達に影響を及ぼすかも。できるだけ心おだやかに過ごしたいものですね。(成田先生)

Q.脳が育つ時期にストレスを感じていました。不安です。

A.育て直しはいつからでも大丈夫です

妊娠初期は脳の形成に重要な時期ですが、そのあとも脳の神経細胞は増えますし、本当の勝負は誕生してからです。生活リズムや食事のバランスを配慮し、ママ自身が心身を健康に保つように意識しましょう。早いうちに気付けたことはラッキーです。(成田先生)

Q.妊娠中にお葬式へ出るのはよくないの?

A.心身に負担にならなければぜひ参列して

もともとは妊婦さんの体を気づかって生まれた迷信でしょう。ママに負担感がなければ、最後のお別れの場をあきらめる必要はありません。おなかの中の赤ちゃんはまだ魂の世界と行き来できる存在だと私は思っています。亡くなった方への伝言を託してみてもいいですね。(池川先生)

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監修/産婦人科医 池川 明先生
 池川クリニック(神奈川県横浜市)院長。2001年に「胎内記憶」について発表して話題となり、現在も産科医として出産に立ち会いながら胎内記憶の調査を進める。著書に『おなかの中から始める子育て』(サンマーク出版)など多数。
監修/脳科学者 成田奈緒子先生 小児科専門医。 発達脳科学者としての蓄積と、小児科臨床の豊富な経験をもとに育児相談室「子育て科学アクシス」を主宰。ワークショップなどを通じて子育に迷う親たちの悩みを受け止める。高校生の女の子の母親。
出典:『Pre-mo(プレモ)』2015年秋号「胎教ってどうやら本当にいいらしい」
 ※情報は掲載時のものです
イラスト/市川彰子

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