痛みを和らげる無痛分娩。自然分娩より母性が育ちにくいってホント?

コラム
公開日:2015/09/24
更新日:2016/08/23
痛みを和らげる無痛分娩。自然分娩より母性が育ちにくいってホント?

陣痛をしっかり感じて出産する「自然分娩」、薬を使って痛みを和らげる「無痛分娩」。ふたつの分娩スタイルのメリット・デメリットは?気になるギモンに、現役産婦人科医がお答えします!

自然分娩 気になるQ&A

Q1:「自然分娩で陣痛の痛みを感じたほうが母性が強くなる」ってホント?(晶子さん・妊娠8カ月)
A:母性の感じ方と分娩スタイルは無関係!
昔はよくそんなことが言われていましたが、母性は子どもとのかかわりから生まれてくるものなので、陣痛の有無は関係ないでしょう。母性の感じ方や時期は個人差がありますが、子どもに対して感じる愛情は自然分娩でも無痛分娩でも帝王切開でも変わらないと思います。

Q2:自然分娩にもさまざまなスタイルがあるけど、何がどう違うの?(匿名希望さん・妊娠5カ月)
A:呼び名こそ違いますが、目的はどれも同じです
イメージトレーニングで痛みをやわらげるソフロロジー、自分のラクな体勢で出産できるアクティブバースなど、自然分娩にもさまざまな出産スタイルがあります。これらは、痛みをやわらげて精神的・肉体的な緊張を取るための方法で、目指すところはだいたい同じです。

Q3:陣痛に備えて今からやっておくべきことはある?(チヨコさん・妊娠7カ月)
A:お産のイメトレや呼吸法は大切です
陣痛は子宮が収縮するときの痛みで、この収縮を繰り返しながら赤ちゃんを押し出します。「痛いときは赤ちゃんもがんばっている」状態をイメージトレーニングしたり、深い呼吸で痛みを逃す方法などは妊娠中から練習しておくといいですね。

無痛分娩 気になるQ&A

Q1:無痛を希望していなくても、お産の途中から無痛分娩に切り替えることはできますか?(リナさん・妊娠7カ月)
A:無痛分娩可能な病院なら対応できることも
無痛分娩に対応している病院であれば、おおむね可能でしょう。ただし、そのときに麻酔科医や麻酔に精通した医師がいない場合は無痛分娩に切り替えられない場合もあります。一度、担当医に確認を。

Q2:ママは痛みがなくてラクなぶん、赤ちゃんが産道をおりてきづらい、苦しいということはない?(おかえりさん・妊娠9カ月)
A:無痛分娩は赤ちゃんの負担も減らせます
無痛分娩は陣痛促進剤を使わざるをえないことも多いですが、そのために赤ちゃんが産道をおりてきづらいことはありません。むしろ、硬膜外麻酔を行うことで胎盤の血流量が増えるので、赤ちゃんにも酸素が届きやすくラクかもしれません。

Q3:産後がラクなのはやっぱり無痛ですか?(まりさん・妊娠5カ月)
A:出産中も産後も、ラクなのは無痛分娩
産後がラクなのは圧倒的に無痛分娩だと思います。陣痛の痛みがやわらぐので、精神にも体力的にも消耗が少ないので、出産に落ち着いて臨むことができます。また、無痛分娩は出血が多いと思われがちですが、統計を取った結果、自然分娩と差がないといわれています。

産婦人科医・北川道弘先生よりアドバイス

自然分娩を選んでいても、痛みに耐えられなくなったらガマンする必要はありません。医師や助産師が適切な対応をするので遠慮なく申し出てください。無痛分娩の技術は安全に進歩しています。私が女性なら、痛みが苦手なので確実に無痛分娩を選びますが(笑)、ご自身にとって何がベストか、先輩ママや医師のアドバイスをもとに納得のいく分娩スタイルを決めてください。

監修/医療法人財団順和会 山王バースセンター  
院長 北川道弘先生 
国立成育医療センター副院長、同周産期センター長、山王病院副院長をへて現職。穏やかな物腰でプレママからの信頼が厚いドクターです。 
出典:Pre-mo(プレモ)2015年秋号『自然分娩vs無痛分娩』 
※情報は掲載時のものです

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