出生前診断で悩んでいる方へ~鮫島浩二先生アドバイス【妊娠10週】

コラム
公開日:2015/05/22
更新日:2016/08/24
出生前診断で悩んでいる方へ~鮫島浩二先生アドバイス【妊娠10週】

あなたは出生前診断を受けますか?

2013年から、一部の認定施設での新型出生前診断が始まりました。妊婦の血液を採取するだけで、胎児に染色体異常があるかが8~9割の確率でわかるというのです。この難しい問題について、産婦人科医の鮫島浩二先生のお話です。

35才以上の妊婦や、染色体異常の疑いがもたれる場合に限定していますが、異常が確定したケースの多くが妊娠中絶を選択しているそうです。非常に難しいテーマです。人それぞれに理由も事情もあることでしょう。でも、もしこの記事を読んでいる人の中で診断を受けようかと迷っている人がいるなら、この続きを読んでください。

出生前診断で分かることはほんの一部のこと

出生前診断でわかるのは、染色体異常による障害だけです。妊娠中期になってから、超音波検査を通してわかる障害もあります。出産直後にわかるものもあれば、何週間もたって知る障害もあります。2~3才になってから、あるいは就学前にわかるものもあります。

生まれ持った障害がなくても、事故や病気で一生のハンディキャップを背負う可能性も否定できません。子育ては常に、その恐怖と隣り合わせです。出生前診断は最初の1点にすぎません。考えてください。

それでも出生前診断を受けますか?

この問いに明確な答えが出せるようになるまで、ご夫婦で話し合ってください。病院の遺伝相談窓口などで相談するのもいいでしょう。そこをおろそかにしてしまうと、本当に大事なものを見失ってしまうかもしれないと、私は危惧しているのです。

『あんしんマタニティ280DAYS』より

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●鮫島浩二(さめじまこうじ)産婦人科医。東京医科大学卒業後、東京警察病院、木野産婦人科医院などをへて、2006年さめじまボンディングクリニック開院。妊婦さん自身が主体になるお産を実践。また、母と子、父と子、そして妊婦さんどうしの絆づくりを支援する日々。ベストセラー『わたしがあなたを選びました』著者。3男の父。

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