陣痛・帝王切開・会陰切開の痛みがこわい!

コラム
公開日:2015/04/16
陣痛・帝王切開・会陰切開の痛みがこわい!

出産のときの陣痛や急な帝王切開、会陰切開はおなかのベビーを胸に抱くための試練なの? 未知の痛みに不安が大きくなる前に、正しい知識と事前準備で恐怖をやわらげておきましょう。

お産の痛みは克服できる!

こわい1★陣痛

陣痛は、赤ちゃんを押し出す子宮収縮の力

最初は月経痛くらいの痛みが数10秒、お産の経過とともに痛みが強くなり、陣痛の間隔もせばまっていきます。痛みが強くなったり、弱くなったりを繰り返しながらお産が進んでいきます。

赤ちゃんの頭によって骨盤が内側から広げられる痛みもあるため、おなかだけでなく、腰に激痛を感じたという人も。自分が少しでもラクだと感じる姿勢をとりましょう。陣痛の合間は、まったく痛みのない時間。ここでママは短くても深く休むことができ、次の陣痛を乗り越える力を蓄えられます。

陣痛かも!?と思ったら

陣痛がきても、あわてないで。陣痛の間隔を計って、まずは産院に連絡しましょう。

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痛みがきた瞬間から次の痛みまでの間隔を計ります。初産婦さんの場合、この間隔が規則的で10分以内になったらお産スタート。※「○分間隔」というのは、収縮が始まった時間から次の収縮が始まるまで。「陣痛持続時間」は収縮がおさまるまでのこと。

こわい2★急な帝王切開

赤ちゃんを安全に産むための手術です

お産が始まると、赤ちゃんは狭い産道を通るために、体をひねって回旋しながら進みます。けれど、何らかの原因で正しい方向に回旋できなかったり、なかなか産道を降りてこられないことも。またお産の途中で赤ちゃんの具合が悪くなってしまうケースもあります。

こうした場合は、帝王切開に切り替えて、ママと赤ちゃんの命を守ります。通常、手術は下半身の痛みだけを取り除く腰椎麻酔で行われます。ママの意識もはっきりしていて、赤ちゃんの産声を聞くこともできます。お産の翌日からは赤ちゃんのお世話もでき、3〜4日目からはシャワーも使えます。

帝王切開の流れ

【1】説明と同意

手術の流れや注意点などの説明を受け、同意書にサインします。緊急の場合は、説明だけですぐに手術に入るケースもあります。

【2】手術の準備

血液検査や心電図など、手術するために必要な検査をします。金属やラテックス(ゴム)にアレルギーがある場合は、きちんと申告を。

【3】点滴開始

血流を確保するために点滴をします。その後、手術室に向かい、赤ちゃんの状態をチェックします。

【4】麻酔スタート

腰に針を刺して麻酔薬を注入します(腰椎麻酔)。おなかの切開する部分を剃毛、消毒し、清潔な布で手術する部分以外を覆って、手術を始めます。

【5】手術スタート

最初に腹壁を10〜15cm切開し、続いて子宮を切開。おなかを切開するときは、縦に切る方法と横に切る方法があります。

→赤ちゃん誕生!

【6】子宮や腹壁の縫合

子宮の縫合には溶ける糸を、おなかの縫合はホチキスのような医療用ステープラーを使うのが一般的。針を抜くときも痛みはほとんどありません。

こわい3★会陰切開

局所麻酔をするので痛みはありません

会陰とは、膣の出口と肛門の間の部分。ホルモンの働きにより、赤ちゃんが産まれる瞬間は非常に薄くやわらかくのびます。ただ、会陰ののびが悪いときや、赤ちゃんの心拍数が低下しているなど、一刻も早く出してあげたいときには、会陰切開をする必要があります。

麻酔をするので、切開の痛みはほとんどありません。また溶ける糸で縫うことが多いため、抜糸も必要なし。できるだけ会陰切開をしたくないと思うなら、医師に事前に伝えておきましょう。また、妊娠30週くらいからは会陰マッサージを習慣にして、よくのびる切れにくい会陰にする準備を。

会陰切開の流れ

【1】医療用のはさみで3〜5cm切ります

切ると決まったら、局所麻酔をします。切開するときは医師が手で赤ちゃんの頭をガードするので、赤ちゃんが傷つく心配はありません。一般的な切開方法は、膣口の真下から斜めに切る「正中側切開」。麻酔をしているので痛みはありません。s20150416ishibashi04【2】お産が終わったら縫合

赤ちゃんが産まれて胎盤が出たら、切開した部分や自然に裂けた傷を縫います。とける糸で縫うことが多く、その場合は抜糸はなし。麻酔をするので通常は痛くないのですが、痛みを感じたら医師に伝えて。

 まとめ

妊婦さんの多くは、陣痛や急な帝王切開、会陰切開はこわいと感じているでしょう。しかし「こわい!」という恐怖心を持ち続けていると、体がこわばり、いざ出産というときに、お産がスムーズにすすまないことも。リラックスしてのぞむためにも正しい知識と理解が大切。これを読んでみなさんの恐怖が少しでもやわらぎますように!

お話/成城マタニティクリニック院長 
渡場孝弥先生
弘前大学医学部卒業。国立成育医療センター周産期診療部に勤務後、2009年に成城マタニティクリニックを開院。楽しいマタニティライフをサポートし、満足できるお産へと導いてくれるとママたちからの信頼も厚い。
出典:Pre-mo(プレモ)2015夏号「ホントはどうなの? お産の❝3大こわい❞を克服レッスン」 
撮影/黒澤俊宏(主婦の友社) 
イラスト/とげとげ。
※情報は掲載時のものです

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