寝かしつけにも効果バツグン!タッチケアを始めよう

コラム
公開日:2015/01/01
寝かしつけにも効果バツグン!タッチケアを始めよう

みなさん「タッチケア」をご存じですか?
それは、赤ちゃんの寝つきがよくなり、親子の絆も深まる魔法のマッサージ。
「すぐに始められる」「難しくない!」毎日続けられる、タッチケアの簡単テクをまとめました

肌と肌のふれあいが親子の絆を深めます

肌と肌のふれあいが親子の絆を深めます

抱っこや添い寝、子守歌に絵本など、日常には赤ちゃんとふれあう方法がいっぱい。そんな中でも、肌と肌が直接ふれるタッチケアは、「この人、私を好いてくれているんだな」と赤ちゃん自身が大切な人の存在を実感し、無限の愛情や安らぎを感じ取ることができるすばらしいふれあいです。

気軽な気持ちで取り入れましょう

行うにあたって大切なのは、マッサージをしながら目を見て表情を見て、いっぱい語りかけてあげること。そして、親子のふれあいタイムを毎日続けるために、あまりがんばりすぎないこと! 「やらなきゃ」とか「毎日必ずやる!」と義務的に考えてしまうのは本末転倒です。毎日少しでもいいから続けようという気軽な気持ちで、タッチケアを日常に取り入れていくのが理想です。
肌にふれたりさわったりするのは、老若男女問わず、愛情を感じられる素敵なこと。タッチケアはお母さんだけではなく、お父さんもぜひ、挑戦してほしいですね。赤ちゃんは大好きな人にふれてもらうことで、心身ともにリラックスするのですから。(吉永先生)

そもそもタッチケアって何ですか?

お母さんやお父さんをはじめ大人の手を使って、多少の圧力を加えながら、ゆっくりとマッサージを行っていくことがコンセプト。親が手のひらでわが子の肌にふれ、包み込むことを通じて、親はわが子にしみじみと愛着を感じ、子は肌から感じられるぬくもりに愛情を感じることができるのです。これらの広い意味をあらわしているのがタッチケアなのです。

NICUの赤ちゃんにもタッチケアが行われています

NICU(新生児集中治療室)で育つ赤ちゃんにも行われています。入院中の赤ちゃんにとってお母さんのあたたかさを感じられるタッチケアは、情緒安定、睡眠の増加、体重増加、入院期間の短縮などの効果をもたらすことが確認されています。また、お母さんにとっても赤ちゃんのために自分にもできることがあるという満足感や不安の解消など、母子関係を豊かに築くために役立っているのです。

マザーリーズ(motherese)で話しかけてみよう

日本人がしゃべる言葉はジャパニーズ、お母さんがしゃべる言葉を、"マザーリーズ"と呼んでいます。タッチケアを行うとき、お母さんには"マザーリーズ"で赤ちゃんにいっぱい語りかけてほしいですね。マザーリーズは、高くやさしい声で、語尾をちょっとしり上がりに発音し、お母さんらしい抑揚をつけてしゃべること。始めるときのあいさつはもちろん、「気持ちいいね」「かわいいね」と声をかけましょう。

【タッチケアのメリットは?】

1.寝つきがよくなります

タッチケアを行った場合の眠りに入るまでの時間マッサージを行うと、1日目は入眠までに20分以上かかっていた乳幼児が、12日目には10分以内で眠りについたという調査があります。毎日続けることで、寝かしつけがスムーズに。

タッチケアを行った場合の眠りに入るまでの時間

引用文献:Tiffany M.Field Pre and Prenatal Psychology Jounal.1996;11:75-80

2.赤ちゃんのストレスが減ります

タッチケア後のストレス減少を示す

1〜6カ月の乳児にマッサージを行い、何週間か続けることによって、ストレスの目安となる尿やだ液中のコルチゾールの量が減少することがわかりました。

タッチケアを行った場合の眠りに入るまでの時間

引用文献:Tiffany M.Field Pre and Prenatal Psychology Jounal.1996;11:75-80

3.お父さんと赤ちゃんの絆が深まります

お父さんと赤ちゃんの絆が深まります

「平均7カ月の乳児に対して、父親が1カ月間、毎日就眠前のマッサージを行ったところ、本の読み聞かせ時に、子どもに対して受容的になり、表現が豊かになった」という研究結果が。

4.おじいちゃん&おばあちゃんもリラックスします

おじいちゃん&おばあちゃんもリラックスします
祖父母世代が孫(1〜3カ月児)へのマッサージをした結果、行った祖父母世代の不安が減少、気分良好、ストレスホルモンの低下などの報告が。おじいちゃん・おばあちゃんにもおすすめしたいですね。

吉永陽一郎先生・写真

お話/吉永陽一郎先生
吉永小児科医院院長。日本タッチケア研究会幹事。赤ちゃんの病気で不安になりやすいお母さんの心にまで寄り添う診療で親しまれる、あたたかい先生。日本外来小児科学会理事などを務める。『子育ての、そばにいるのはだれ?』(メディカ出版)など著書多数。

イラスト/はしあさこ
出典:Baby-mo(ベビモ)「タッチケアを始めよう」
※情報は掲載時のものです

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